皇太子ご一家に新しい“メンバー”が加わることになった。子犬の「ゆり」(雌)と、赤坂御用地内で皇太子妃雅子さまが保護された雌のタヌキだ。
24日の定例記者会見に臨んだ野村一成東宮大夫によると、「ゆり」はシバイヌ系の雑種で、生後わずか2カ月。御用地外で保護され、親しくしている動物病院を通じ、ご一家が譲り受けられたという。
ご一家は2月、愛犬の「まり」(雌)を老衰で亡くし、その後は雄の「ピッピ」だけを飼われていた。「ピッピ」は犬としては高齢の13歳。「残されたピッピのためにも、若い犬と一緒にさせた方がよろしいと病院の方からお勧めがあった」(野村東宮大夫)そうだ。
また、敬宮愛子さまも以前から「まり」に似た種類の犬を飼いたいという希望があり、死亡した愛犬と似た名前を自ら付けられたという。その「ゆり」は25日から東宮仮御所で過ごすことになる。
一方のタヌキは、散策中の雅子さまが今年1月と2月に発見し、保護された計2匹のうちの1匹だ。交通事故に遭ったのか、後ろ足をけがした状態で見つかったらしい。
2月の1匹は手当ての甲斐なく動物病院で死亡したが、1月に発見されたタヌキは退院するまでに回復し、23日に仮御所へやってきた。しかし、法律でタヌキの飼育は禁じられていることから、必要な手続きをとって一時的に保護しているという。野村東宮大夫は「両殿下のおぼしめしで現在、体力の回復まで一時的に仮御所で保護されている。元気になり次第、御用地内の自然に帰す予定」と説明している。
ピッピも…
皇太子ご一家の愛犬「ピッピ」死す
皇太子ご一家と14年間、共に過ごしてきた愛犬の「ピッピ」が死んだことが分かりました。
宮内庁によりますと、皇太子ご一家の愛犬「ピッピ」は14歳と高齢でしたが、先月27日に東京・赤坂の動物病院で病気で死んだということです。
度々、カメラの前にも愛らしい姿を見せていたピッピ。今から14年前、御一家のお住まいがある赤坂御用地に野良犬が迷い込み、産み落とした子犬がこの「ピッピ」でした。
ご夫妻は「ピッピ」を引き取って、愛子さま誕生後も家族の一員として生活を共にしてきました。
御一家には今年4月から飼い始めた愛犬「ゆり」もいますが、長年一緒だった「ピッピ」の死を大変寂しく思っている様子で、ご夫妻は「これまで多くの人達からピッピに温かい心を寄せてもらったことに感謝している」ということです。