最後まで残った黒ちゃん、メス。
よし、わかった。もう我が家で育てよう。
そう決めて花梨(カリン)と命名。
私はたぶん女の子たちはきっと売れ残るだろうと思い、
4匹すべてに名前をつけていた。
ゆず、レモン、いちご、そして花梨。
柑橘系でまとめてみました。
ところが、予想に反して女の子の方が売れていった。
最後に残ったのが花梨。
8匹が1匹になったと思えばどうってことない。
私にしてみれば7匹もらってもらえたのが奇跡みたいなもんだ。
最後に残った花梨がもう可愛くて可愛くて、
猫と遊ぶ姿に目を細めたものだ。
小さい頃のしつけが肝心と、トイレを覚えさせ、
散歩もリードを引っ張らないでできるように覚えさせた。
こんな小さい子から育てるのは不安だったが、
誰もらってくれないのなら、うちの子にするしかあるまい。
ところが、今日になり、花梨が欲しいという人から電話があったのだ。
去年、子猫をもらってくれた看護師さん夫婦が、
まだいろんな人に声をかけてくれていたのだ。
どうしよう・・・という思いがあった。
もう花梨はうちで育てることにしましたと言おうか・・・。
でも、やはり貰ってもらえるなら貰ってもらうほうがいい。
電話をかけてきたのは、弟さんで、お姉さんが犬を欲しがっているという。
とりあえず、お姉さんからの連絡を待つことにし、
昼休みに携帯を確認してみると、友達から2件の着信が。
あら、ルンちゃん久しぶり。と、電話をかけてみると、
なんと、そのお姉さんが友達だったのである。
向こうも私だと思わなかったらしく、渡された番号に
かけただけだという。
良かった。本当に良かった。
こんなことってあるんだな〜。
見知らぬ人に花梨を手放すことになるのだと、携帯を見るまで
オイオイ泣いていたのだが、一気に不安が吹き飛んだ。
夕方、花梨を引き取りに来た友達は、
「女の子の方がおとなしいから欲しかった。
ひできちさんのところでホントに良かった。
ちゃんと避妊するから安心してね。
大事にするからね。」
そう言ってくれた。
良かったのはこっちの方だよ。ありがとう。
ホントにありがとう。
怯えた様子の花梨を車に乗せるのは本当に心が痛かった。
でも、うちにいるよりもきっと幸せになれる。
私はお母さんを大事にするからね。
おそらく、数日は鳴き続けるだろう。
どうしてもムリならまた私が引き取るから安心してほしいと
友達には伝えた。
桃のことが大好きで、桃の後ばかり追っていた。
桃もされるがままだったもんね〜。
アイとも仲良しでよく追いかけっこしてた。
外で遊ばせるとみんな寄ってきてた。
家の中では私の後ばかり追ってきて、姿が見えないと
鳴きながら探してた。
私が昼寝すると私の背中に自分の背中をぴったりつけて一緒に寝た。
名前を覚えて「花梨」と呼ぶと走ってきてた。
可愛い可愛い花梨。どうか幸せになって。
まさか、8匹全て新しい家に送り出すことができるとは思ってなかった。
本当に周りの人たちの協力に感謝です。
今年最大のピンチを脱しました。
しかし、まだ難関が残ってる。
母犬の避妊だ。
懐いているし、触らせてもくれる。
しかし、首輪がつけれない。したがってつなげない。
首輪をつけようとするとするりするりとかわし、
3日ほど近寄ってこない。
まだ人に対して警戒心が解けないのだ。
まだまだ時間がかかりそう。
しかーし、ちんたらやってるとまた妊娠しちゃう。
もうあんな思いはたくさんだ。
どうにかして次の妊娠の前に病院に連れて行かなくては。
はああ、まだ悩みは続きます。