人間生きていれば楽しいことばかりではない。
嫌なことも数限りなくある。
けれど私は例えば職場で嫌なことがあって
「・・・ちくしょう・・・ちっくしょおおお〜〜!!!」
と腹の中で叫んでいたとしても、家に帰って
あ〜、ぷりち〜♪
こんな顔見ちゃったりなんかすると、嫌な気分はぱあ〜っとどこかに飛んでいく。
ネコってほんとに癒し効果絶大。
嗚呼、私はあんた達のために生きている。私のそばにいてくれてありがとう。
これからも頑張って働くからね。
そう思ってしまう一瞬である。
しかし、今回の主役はこのオナゴ。
・・・なんすか?
さすらい犬、華。
勝手に散歩に行き、いろんな所を徘徊し皆様に可愛がられている好き勝手に生きているアンポンタンなオンナ。
でもこんな華ちゃんだっていいところはある。
「明日は休みだからちゃんと家にいなさいよ。海に行くよ」と言っておくと
ちゃんと家にいて待っている。
・・・まあ、そんなところしか思い浮かばないんですけどね。
ここ数日、というかちょっと日が経ってしまったが、私は職場で大きなダメージを受けた。
今の職場に入ってからそれはたくさん嫌なことがあったが、すべてぶつかって乗り越えてきた。
この年になれば神経も太くたくましくなっている。
多少のことでは動じないのである。
しかし今回のはちょっと痛かった・・・。
まったく見に覚えのないことで、信頼して仲良くしていた相手だっただけに
それを聞いた時には「・・・一体何が起こったのだ??」という感じだった。
怒りや悔しさよりも・・・悲しいという気分の方が大きく、
トイレにこもって泣こうかとも思ったが残念ながら涙は出なかった。
家に帰れば嫌な気分も吹き飛んでしまうものだが、さすがに今回は
家の中でも「あ〜もう、あ〜もう・・・」とちょっと沈んでしまっていた。
そんな時に私を癒したのが華ちゃんなのである。
ワタクシにまかせて。
勉強もする気が起きずぼーっとしている私に必要以上に甘えてきて顔をぺろぺろ舐めまくる。
その瞬間「あれ?」とちょっと思った。
「姉ちゃん、今そんな気分じゃないのよ。」とこてっと布団に横になると
ジュリやレオがいつもするみたいにべったりへばりついて添い寝をしてくれる。
いつもの華はここまでしない。興奮度数もコタよりかなり低い。コタが異常なのかもしれないが。
もしかして、私が沈んでいるのがわかるのか???
ネコのえさを盗み食いしてばかりいるこのアンポンタンなオナゴに???
それから華は3日間ほど同じような行動をとった。
私の場合、最初こそずとーんと落ち込むがそう長続きはしない。
なんとかなる、が私の信条である。
正直、嫌な気分よりも華の行動の方がはるかに私の興味を引いた。
幸いにして周りの人たちに理解力があったため私の濡れ衣は晴れた。
今回のことはとても嫌な思いをしたが、華ちゃんには癒された感がある。
ネコたちの可愛さに華やコタの魅力はかすんでいたが犬には犬の良さがあるのだ。
ねっ、華ちゃん。
役目終わり。
すでにもう通常モード。ネコのえさ盗み食いしまくり。