子犬てんこ盛り。8匹います。
どういうわけかというと、順を追って説明いたします。
この子たちの母親は野良ちゃんだ。
去年の今頃、この母犬はまだ生後3カ月ほどの子犬で、
もう1匹のそっくりな兄弟犬といつも2匹でうろうろしていた。
この子たちの母犬は連れていかれたようだと人づてに聞き、
この子たちだけでもどうにかできないかと、保護を試みたが
母犬の教育が良かったのか、人間を恐れ決して近寄ってはこなかった。
それどころか、100m先でも人の姿が見えると
林の中に逃げ込んでしまうため、保護することはできなかった。
そのうち、いつも一緒にいた子がいなくなり、
この子はひとりで食べ物を探していた。
港で見かけるようになり、我が家の周りにも姿を見せるようになったため、
見かけるたびに何度か声かけしていると、近寄っては来ないが、
逃げなくなった。
どうにかしたいと思ったのは、この子がメスだったからだ。
時期が来ればこの子は子供を産むだろう。
その子たちを里子に出したいと思っても
はたして、その時子犬が人になつくのか。
どうにか、この子を手なずけて避妊できないものかと思っていたが、
段々と距離が縮まるにつれ、この子のお腹は膨らんでいった。
そして、3月17日、8匹の子犬を産んだ。
ほんとにねぇ、あんまりだと思いましたよ。
子犬産んでから懐いたんですよ。
母犬はやや小さい中型犬。きっと産んだとしても多くて4匹くらいだろうと思っていた。
なのに8匹。
見た瞬間めまいがしました。
マジ?マジで???
オス4匹、メス4匹。
それから、知り合いすべてに声をかけ、
だれか子犬を欲しがっている人がいたら教えてくれとお願いしまくった。
ポスターも作り、スーパー、美容院、病院と職場の人の力も借り、
貼りまくった。
目が開いたばかりの頃。この子はすぐに貰い手が決まった。
ああ・・・可愛い。
これは生後一カ月。黒ちゃんメス。
白ちゃん、オス。一番最後に目が開いた子。
こげ茶、メス。抱っこ大好きでホントに可愛かった。
ぶち柄、メス。一番小さいくせに一番元気。
限りなく黒に近いこげ茶、メス。他の子よりワンテンポずれる
可愛い奴。
黒ちゃん、オス。黒熊みたいでころころしてた。
ぶち柄、オス。一番体が大きくて一番最初に目が開いた子。
貰い手は見つかるだろうか、何匹残るだろうか、と、
この子たちが産まれてから、ずっと私の胃は痛かった。
しかし、職場の人たちの協力のおかげで、
7匹の子たちに優しい飼い主さんがきまったのだ。
ありがと〜〜〜!!!
産まれたての子犬から見てきたのはこれが初めてだ。
どんどん大きくなっていって、目が開いて、ヨタヨタ歩き出してくると、
こんなに小さいのに、尻尾をぷるぷると振ってくれる。
もうそれを見た瞬間、もう撃沈です。
どうしよう・・・と途方に暮れたこともあったけど、
可愛くて可愛くて、子犬ってこんなに可愛いもんなんだと
毎日幸せだった。
最初の白ちゃんを送り出してから、次々と巣立っていった子たち。
送り出すたびに涙が出た。
そして、この子が明日新しい家へと旅立ちます。
もらってくれるのは職場の人。幸せになるんだよ。
そして、この子が残った最後の子。
黒ちゃん、メス。
元気いっぱいのおてんば娘。
貰い手がつかなければ母子ともどもうちの子かぁ。
けど・・・できるもんなら全部うちの子にしたかったよ。
ムリだけど・・・。
明日も泣きます。