ちょー可愛い♪。多分男の子。
どうしたのかと言うと、拾ってきたのではない。
押しつけられたのだ。
一昨日の夕食時、電話が鳴った。親戚のおじさんからだ。
「子猫がいるのだが、一週間ほど家を留守にしなければならない
悪いがその間あずかってくれないか。
必ず迎えに行くから」と言う。
おじさんの嫁が一緒の職場にいるのだが、
猫を飼い始めたという話はきかない。
おかしいな、と思いはしたが、孫が猫が好きで
よく、我が家に猫を見に来ていたため、
とうとう、孫に負けて買い始めたのか、と思い了承した。
すぐに子猫はやってきた。ちっちゃいちっちゃい。すごく可愛い。
孫とおじさんは「よろしくね♪」と言い残し去って行った。
久しぶりの子猫に私もジジイもメロメロ。
すごく人懐っこくて、近くに寄っただけで喉をゴロゴロ鳴らしてくれる。
一週間だけなんて淋しいなぁ。でもこれ以上は無理っぽいからねぇ。
そう思いながら子猫を撫でていた。
次の日、私は夜勤で夕方の4時にホーム入り。
すると嫁がやってきて、
「ごめんねぇ、子猫をもらってもらっちゃって」と言う。
「???もらってないよ。迎えに来るって言ってたけど」そう言うと
「うちじゃ飼わないよっ!!!
だから、もといた場所に返せっていったのに!!」
と言うではないか。そのあげく
「もし、いらないなら、元いた場所に戻しておいて」と言いやがった。
何で私が戻さなきゃならない。
私が拾ってきたわけじゃないよっ。
嫁の話を聞くと、孫と散歩していたら、家の近くでニャアニャア鳴いてる
子猫たちがいたらしい。そのうちの一匹を連れ帰ったところ
嫁に大反対され、私のところに連れてきたのだという。
元の所に戻せと言われても、孫の手前できなかったらしい。
責任を持てないなら手を出すべきではない。
ウソをついて、人に押し付ける。
それがいい大人のすることか!
私の顔色が変わったため、嫁はそそくさと仕事に戻った。
頭にきたのは、押し付けられたと思ったことだけではない。
そこにいたのは、この子だけではなかったということだ。
他にも子猫がいたのに、どうしてこの子だけを連れてきたのか。
他の子猫たちのことは何とも思わなかったのか。
まるで、おもちゃを選ぶかのように「この子がいい」と連れてきたのか。
考えるだに悲しくて、仕事してる間、ずっと胸が痛かった。
子猫を発見してから丸1日。生存率はぐっと低くなる。
この猛暑。そしてカラス。
仮眠の時には涙が出てしまった。
勤務後、私はそのまま子猫がいたという場所に向かった。
見つけ出せたら、里親募集の告知をするのだ。
しかし、ずいぶん探したがとうとう発見することはできなかった。
親戚のおじさんとこに向かい、どういうつもりかと詰問すると、
「だって〜、嫁がだめっていうから〜、」と
へらへら笑いながら言う。バカめっ!
他の子猫のことを聞くと、「姿は見てないんだけど、
草むらが動いたような気がするから、いたかも、でもいなかったかも」
暗かったからよくわからなかったらしい。
いたとしても、もう見つけだすことはムリだろう。
家に帰ると、この子が駆けてくる。わっしわっしと
服をつたって体に登って来る。
この子だけでも助かって良かった。
そう思わなければ救われない。
この子の名前はまだ決めてない。
確定ではないが、里親になってくれそうなところがある。
ダメならば、11匹目の我が家の子となる。
引き取ってもらいたいけれど、・・・渡したくない。
里子に出すって、複雑。・・・泣いちゃうかもな。