どーも、ポチです。
ポチはどうにか見られるようになってきた。
きた当初はこんなん。
目もうまく開かず、毛も髭もボロボロ。
いったいこの子はどうなるだろうと思っていたけど
(それなりに)可愛くなってきた。
なんとなく龍之介に似ている。
下唇に黒い柄があってなんだか口紅をつけてるみたい。
写真ではよくわからないかもしれないが
この子はとっても目がキレイなのだ。
きれいなきれいなグリーンの目をしている。
ポチはとっても人懐っこい。抱っこしても膝に乗せても
嫌がらず、ゴロゴロ喉を鳴らしてくれる。
仕事から帰ってくると足元にまとわりついて離れない。
短い尻尾をぐるんぐるん回して喜びを表現する。
のはいいのだが、こやつ嬉しさのあまりガブリガブリと
よく噛んでくれる。
手加減を知らぬため、最初は右手に穴が開いた。
こちらも気をつけて撫でていたのだが、
ええい、好きなだけ噛め、と噛ませていたら
だんだん甘噛みすることを覚えてきた。
今ではカプリと噛んで、ぺろぺろと舐めてくれる。
成猫を保護したのは初めてだが、正直我が家には居つかないと思っていた。
犬は人に付き、猫は家に付く。
もしポチが元気になれば、かつての我が家を目指すと思っていた。
でもポチはずっといる。
姉の旦那さんの実家にチェリーというキレイな猫がいる。
この猫は義兄の兄宅で飼っていたのだが、転勤するために実家に預けた。
ところが、チェリーはすぐに脱走し、行方不明になった。
それから1年半後、もといた家の近くで発見されたのである。
チェリーは1年半かけて我が家に帰ったのだ。
恐るべき帰巣本能。
それからチェリーは逃げないようにと、家の中でも繋がれている。
これだけ人懐っこいのだからポチが飼いネコだったのは間違いあるまい。
それでも不思議でしょうがない。
いきなりよその家にきてこんなにすんなり入り込めるもんだろういか。
おまけにこんなにたくさんの猫がいるのに。
ポチはドアを開けるのもマスターしてしまった。
他の猫は片手で開けるが、ポチは両手を引っかけて
「よいしょ」と開けてくる。
・・・ポチよ、何者???
相変わらず坊っちゃんたちとは仲が悪いが
ポチは段々引くことを覚えてきた。
ポチの行くとこ行くとこ現れていやがらせを続けていたレオ。
段々飽きてきたらしい。
今まではご飯の時以外、みんなにわからぬようひっそりと隠れていたが
最近はみんなが集まる私の部屋にもそろそろとやってくるようになった。
喧嘩にならなければそれでいいよ。
ポチがここにいたいと思ってくれればそれでいいのだ。