ひさびさに『南極物語』のDVDを見た。
高倉健のセリフにこういうのがあった。
『どんな生き物にも命があって、誰もその命を奪う権利はない。
そんな簡単な事が分かるまで、随分遠回りしてきました。』
意味の分からない人は大馬鹿者だ。
びーは昔店で働いていた人の庭にひょっこり現れた仔猫だった。
マリーは、兄弟と一緒に公園に捨てられていた仔猫だった。
マリーの他の兄弟はすでに息絶えていたそうだ。
まだまだ母猫から免疫を貰わねばならないほど小さな仔猫だった。
保護して数日後、カリシウィルスに感染していたことが判明した。
命にかかわる病気もした。
びーは慢性的な咳を患うようになったが、カリシによるものとのこと。
秋から春先にかけての寒い時期には、ご飯を食べるときに限って、
左目から涙を流すようにもなった。
これもカリシによって喉が炎症を起こし、咳を出し、
鼻の状態がうまく機能せず、涙がでるようになったのかもとの見解。
人間よりはるかに短い一生しか生きられないこの子等だから、
できるかぎりのことはしなければならない。
基本中の基本をまず知らなかった自分を恥じなければならない。
犬や猫のご飯に、総合栄養食や副食があるなんて、
全く知らなかった。
病気のことも。
最近ペットショップに行って展示してある子等を見ると、違和感を覚える。
犬や猫って、金を払ってまで買うものなのか。
命に金額なんてあるのか。
売れなくて大きくなった子はどうなる？
イヤな噂は耳にするが、実態はわからない。
ただ、虐待や病気、育てられないからと、
安易に保健所へ連れて行く人が未だにいるという現実。
その影では、地道に尊い命を救おうと、
保護活動されている方々も沢山いる。
頭が下がる思いだ。
保健所への持込が有料となったが、金額をみて愕然とした。
富山市の場合、
生後９０日を越える犬猫（１頭・匹）２、０００円
生後９０日未満の犬猫（１頭・匹）４００円
妥当なのか・・・これが妥当なのか・・・
きっとこの金額に納得できない人もいるだろう。
安すぎないか、命だぞ、生きてるんだぞ。
生きたまま殺されるんだぞ。
あんまりだろうよ。
反面、高い金額設定だと、今度は虐待や捨て猫捨て犬が増え、
他の問題も出てくるであろう。
これは、本当に難しい問題である。
