2006年/アメリカ/157分
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ/ロバート・ダウニー・Jr/アンソニー・エドワーズ/ブライアン・コックス/イライアス・コティーズ
シネマイクスピアリ/6月17日(日)/★★★★
1969年、ドライブ中のカップルが襲撃され、女性は死亡、男性も重症を負う事件が起こった。その1ヵ月後、新聞社に事件の犯人と思しき人物――後に“ゾディアック”と名乗る男から犯行を告白する手紙と暗号文が届けられる。曰く、暗号文を新聞に載せないと大量殺人を決行するという。暗号は新聞に掲載され、新聞記者のエイブリーや風刺漫画家のグレイスミスは“ゾディアック”の謎解きに並々ならぬ関心を見せていくのだった…。
ゾディアック事件というのは、今回初めて知ったのですが、
劇場型の未解決事件として、今も語り継がれているということ。
前半部分で事件が起こり、後半は事件にとりつかれた人たちが、
仕事も家庭も顧みず、ただただこの謎にのめりこんでいく様が描かれている。
殺人部分はちょっとおぉ!と思いましたが、
全般的に地味な作りではあるのですが。
そのため、途中でかなり睡魔と闘いました、寝ませんでしたけど。
ジェイク・ギレンホールが演じた漫画家は、
新聞社に送られてきた暗号に興味を持ち、パズル好きの宿命で、
暗号、そして謎を解こうとするが、なかなかうまくいかない。
そのうちにだんだんとこの事件かかわり(勝手に)そして巻き込まれ、
表情が狂気じみてくるのが、なんとも怖いというか。
記者役のロバート・ダウニー・Jrもしかり。
デビッド・フィンチャー監督は、この事件当時はまだ7歳だったということですが、それがずっと頭に残っていて、今回入念な下調べをし、この映画を撮ったそうな。
その下調べがかなりハンパないものだったというだけあって、
この映画はまるでドキュメンタリーのような仕上がりになっていました。