ね〜、さくら。
君は覚えているかい?
手術した時のことを…
去勢手術の日、僕は仕事の関係で夜遅く様子を見に行くことになったけど、一猫(ひとり)で心細くはなかったかい?
周りには傷ついたワンちゃんやネコちゃんが、グッタリとして入院している。その中の一猫(ひとり)が君なんだよね。
本当に回復するんだろうか?
そんな疑問が毎日頭を過ぎる日々だったのを覚えているよ。
手術を終え、僕が様子を見に行った時。
君はグッスリと眠っていたね。
大変な手術だということは、君のイビキですぐわかったよ。
今日は疲れたんだろうね。
担当の先生の話では、肛門付近の骨の矯正手術がどうのこうのって言ってたよ。
改めて思うと、1トン以上の車が生後3ヶ月ほどの腰骨を踏ん付けたのだから、それは大きな怪我だったね。
これからしばらくしたら、君は退院できるようだよ。
あと少しだ。
続く…