ね〜、さくら。
君は覚えているかい?
初めて1階へ降りたことを…
一階へ降りたさくらは、いきなりハナと御対面。
ビックリしたと同時に、歯を剥き出しにして威嚇の声を上げていた。
逆にハナは、嬉しくて嬉しくてキャンキャン吠えまくる。
そりゃそうだ。
道端で猫を見つけると、一目散にそれを目掛けて走っていくのである。
それが今回から3階に猫が住んでいるということを知ったということであれば、興奮はしばらく押さえられそうにないだろう。
そんな事情とは露知らず、猫であるさくらは、いきなり強敵が現れたといった所だろう。
まずは最初に猫パンチ(ジャブ)で軽く様子見。
ハナも負けじと犬パンチで応戦。
互いに間合いを詰めつつ、鋭いジャブの応酬から始まった。
先に攻撃を仕掛けたのはさくら。
ピョ〜ンとジャンプして相手の背後へ回るかと思いきや!
さくらは勝負を避けて、1階の台所へ逃げていった。
ハナはちょっとだけ追いかけたが、深追いはせず間合いを空けた所で、第一ラウンドが終了。
カンカンカーン
ハナとさくら。
2匹が仲良くなったのは、これから約半年の時間が掛かったのである。
続く…