ね〜、さくら。
君は覚えているかい?
初めて1階へ降りたことを…
風呂場はどんな所か、まだ理解をしないまま、一通りどんな所か確かめてから、2階へ降りていった。2階は3部屋あり、祖母の部屋と弟(三男)の部屋と両親の部屋がある。
祖母の部屋は特に何もないのだが、弟(次男)がゲーム部屋として使っていることが多く、さくらが降りた時は弟(次男)がゲームをしている最中であった。
『お〜、さくら。はじめて下に降りてきたな〜。』
弟(次男)が声を掛けてさくらを呼ぶと、その声に惹かれてかどうかはわからないが、祖母の部屋へと入っていった。
弟(次男)の相手をほとんどすることなく、ファミコンの本体機器(プレイスレイション?私はゲームしないのでわかりません)の上に乗りかかり座り込んだ。
『コラコラ!』
弟(次男)もまさかゲーム機の上に座り込むとは予測しておらず、つい声を荒げてさくらに怒鳴りつけた。
驚いたさくらは、ゲーム機の上で飛び跳ねた瞬間。
ビーーーー
ゲーム機が止まったようだった。
弟(次男)の御臨終の瞬間であった…
まるで魂が抜けたかのように、意気消沈してしまった。
続く