ね〜、さくら。
君は覚えているかい?
車に踏まれた時のことを…
ちょうど赤信号で信号待ちしていた所に、車の下にもぐりこんだんだね。
なぜ君はあんな場所に入ってきたんだい?
それは、君と僕が出会うための運命だったのかな?
車を発進させた時、右後輪が大きく浮き上がった感触は、
今でも鮮明に覚えているよ。
バックミラーを見て振り返ると、君は大きくもがいていたね。
バックミラーから見た君の姿…
僕は一生忘れないよ。
忘れられない。
そんな僕は、怖さのあまり君を放置して逃げたんだ…
ゴメンね、さくら。
続く