1月25日、Gutchiが遠いところへ旅発ってゆきました。
14歳と7ヶ月でした。
14歳の誕生日にショー会場で撮影した写真(撮影:くま写真館)
2012年10月頃に発症した乳ガンが原因でした。
まるまる1年病気の進展なく、高齢なのもあって経過を見ていましたが
発症からちょうど1年にあたる2013年10月に隣の乳房に転移
その1ヶ月後に別な隣の乳房に転移、原発巣自体も大きくなってきました。
それでも痛みなく薬不要で元気に過ごしていました。
病気で消耗し、少しずつ痩せてきたため、栄養をつけようと
1日60gに増量したドライフードを自力で食べて元気でした。
容態が急変したのは1月21日。その前日にも軽く風邪っぽい症状はありましたが
突然、呼吸困難に陥りました。1秒に1回、1分間で60回。
喘息のようなヒューヒューと言う音を立てて座り込んでしまい
ご飯もお水も全く摂取できなくなりました。
22日に撮った胸のレントゲンでは両肺野とも真っ白。
肺および胸郭内への転移でした。
少しでも呼吸が楽になるように、と(胸水を減らすための)利尿剤と
抗生剤を使いましたが、あまり反応がなく、24日の夕に
酸素投与のため動物病院に入院しました。
翌25日の正午過ぎ、息を引き取った旨、病院から電話を受けました。
乳ガンはホルモン依存性のものもあるのですが、Gutchiの場合は
ヒートが来たり、妊娠したり、授乳する事が良い方向に働いていたようです。
ガンではない正常な組織が発達する事でガンを抑制していたような。
実際、2013年4月と8月に1匹ずつ子猫を妊娠出産(帝王切開)し
9月中旬まで授乳。この期間は長らく転移がなく経過していました。
何よりも、きっと自分の命よりも...子猫を産み育てる事に執念し
幸せを感じていたGutchi。最後の1年間に2回の出産子育てができた事
苦しい時間がほんの数日で済んだ事。神さまが下さった
Gutchiへの最後の贈り物だったと信じています。
いつかあなたが言う、とLinda(Gutchiの実家)から聞いていた
「I was done」(私の役目は終えました)の言葉。
入院直前に自宅で撮った写真のまなざしの中に、確かに感じました。
Gutchi、私のもとへやってきてくれてありがとう。
どうか安らかに眠って下さい。