写真/山崎 哲氏
「あかり」はジャパニーズボブテイルの女の子です。
世界最大規模の血統登録団体である
CFAと
TICAの血統書を持ち
ショーに参加して数々のタイトルを持っています。
でも、生まれたのは北海道室蘭の公園近くの路地裏です。
生後1ヶ月過ぎの子猫の時に偶然路地で出会い、我が家の一員になりました。
当然、お母さん猫もお父さん猫も由緒の不明な野良猫です。
そんな猫が血統書を持った猫となるには
さまざまな出会いと複雑な経緯がありました。。。
ジャパニーズボブテイルは唯一、日本猫が基礎になって作られた純血種です。
この可愛い尻尾は、本来はアジアの猫に見られる奇形の一つだったようです。
日本が島国という特殊な環境であった事、昔の日本人が短尾の猫を好んだ事...
いろいろな偶然が重なって、日本で短尾の猫の数が増えたと考えられます。
しかし、短く曲がった尻尾は劣勢遺伝であるため、戦後、
洋猫との交雑が進んだ結果、徐々にその数が減ってきています。
(北海道ではまだ4-5匹に1匹はボブテイルですが、本州の都会では
どんどん減っているような気がします)
ごく身近な存在であったがゆえに、あまり顧みられる事がなく
日本では数が減ってきているボブテイルですが、欧米、特にアメリカでは
大変人気があり、熱心なジャパニーズボブテイルの愛好家、繁殖家が
たくさんいます。純血化を図ったのもアメリカ人です。
私は。MIXも含めて、どの種類の猫もそれなりの魅力があり、素敵だと思います。
でも、日本人でありながら、ジャパニーズボブテイルの事を
知らない方がなんと多い事か...。ポンポンの形をした愛らしい尻尾の魅力や
ジャパニーズボブテイルの美しく優しい表情をもっともっと
たくさんの日本人に知ってほしい、と心から願っています。
「あかり」が血統書を取得したいきさつやジャパニーズボブテイルに関しては
下記のリンクをご参照下さい。
1)
あかりのシンデレラ物語〜あかりが血統書を取り、ショーで成功をおさめるまで。
2)
キャッテリーサイト「雪うさぎ」〜管理人の運営するブリーダーサイト
3)
ジャパニーズボブテイルとは(「猫ヒゲ王国」より引用)