ドロボウ猫を飼っている。
近頃、我が家の朝ごはんは、焼き魚、卵、味噌汁、ゴハンと民宿風である。
ダンナの出かける時刻が遅くなったために、朝に余裕があるからだ。
今朝はサンマの開きを食卓に。
わたしは魚を食べるのがヘタクソだが、開きの場合は背骨をぴろりーんと
指でつまんでめくればいいのでキレイに食べられる。
(ちなみにダンナはそれでもヘタクソだ)
今日も上手に背骨をとって皿に置き、生卵をすすっている間に・・・・
パクッ!!
「ぎゃー!! 魚がっ」
家庭内ドロボウ猫が、背骨を銜えて走り去った。
唖然。
いや、そんなことより、骨、大丈夫か?
ノドに刺さったりしないか?
・・・っても、猫なんだし、さんまの骨くらい大したことは・・・・
おろおろしてる内に、泥棒猫はわざわざ骨をカーペットの上に置いて
ペロペロやり始めた。
「やめい!! カーペットが生臭ぁなるぅ!!!」
取り上げて、台所の隅にあるかりんさんの皿に入れてやる。
「そんなに食いたきゃここで食えー」
やれやれ、とタメイキつきつつ食卓に戻り、さあ、食事の続き・・・・
と思った途端、泥棒猫は慌てふためいた様子で
台所からさきほどの骨を銜えて走ってきた。
「大変大変、ここで食べなくっちゃ。ああ、いそがしっ」
とでもいった慌てようだ・・・・。
ポトッとわたしの足元に骨を置いて、「ふう、これでええわ」と満足そう。
な、なんでやねん・・・・・・。
あたしは「ワザワザ」あんたの皿に入れてやったんやぞ。
こんなとこで食うなー!!
てなワケで、泥棒猫は、さんまの骨を取り上げられてしまいましたとさ。