さくらが我が家に来てから一ヶ月が過ぎた頃、彼女に異変が起きた。
ストレスによる脱水症状だ。
熱が高く体重はどんどこ落ち、病院に連れて行ったその日にそのまま入院、2日ほど点滴生活をしてなんとか元気を取り戻して帰ってきた。
原因は、昼間私たちが仕事に出ていて家におらず、夜も残業で夜中に帰ってくるという生活だったため、寂しさでストレスが溜まってしまったらしい。
おてんばの割にはかなりセンシティブな神経の持ち主だと言うことが発覚。
「どうしようか…やっぱり赤ちゃんだから寂しいんだよ。うちらが出かけるとき泣きわめいてるみたいだし」
元気で暴れまくり、悪さをたいがいやり尽くしているとはいえまだ二ヶ月ちょっとの子猫、人間でいったらまだ2〜3歳の幼児だ、朝出がけ、声は聞こえないが窓ガラスに肉球を押しつけて私たちを見ながらニャーニャー言っているであろうさくらを見て、私たちは悩みに悩んだ末もう一匹猫を飼うことにした。
二匹でいれば寂しくないだろうと考えたからだ。 [
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