あの頃のtaccoはオニみたいだったわよ〜。
多喜ちゃんと暮らし始めて2週間が経った頃位から、
AJが体調を崩し始めた。
元々FVRで一時は『右目は諦めてください』とまで言われたほどのコである。
眼はインターフェロンが効いたのか薬が効いたのか、持ち直したが、
今でも定期的に鼻水・涙目が酷くなる。
その時も、『あぁ、いつもの症状だわ』と前獣医に連れて行った。
そして多喜ちゃんと暮らし始めたこと、
口内炎はあるが食欲もあり元気だが、多喜ちゃんはFIV陽性であることを伝えた。
前獣医は、『FIVで口内炎?発症してますね。痛み止めは出しますけど、治らないから連れて来てもムダです。』と、
暗に『連れてくるな!』と言われていると思った。
・・・・・すごくショックだった。
FIVと知りながらも同居を望んだ私ではあるが、
ヒトでもネコでも、いつかは死ぬのだから同じことだ、と考えた(ようとした?)私だったが、
『発症』と断言されれば(しかも獣医に!)、
『もう明日にでも死んでしまうのでは?!』という不安と恐怖にかられてしまったのだ。
しかも医者(獣医)に見放された、と。
ネコのエイズの第一人者といわれる石田卓夫氏の著書『猫のエイズ』を、
必死で読み返した。
多喜ちゃんとの同居に踏み切る前にもさんざんネットサーフィンをしたが、
この頃はそれ以上に必死で情報をあさり歩いた。
そしてネコに漢方薬を処方してくれるサイトにたどり着いた。
そこは猫エイズや猫白血病に感染・発症してるたくさんのネコ達に処方されていたし、
追い詰められた気持ちでいた私には、望みの綱だった。
何度もメールや電話でやりとりし、処方していただいた。
しかしとても苦いし、青臭い匂いもある。
多喜ちゃんはどちらかといえば、ウェットよりはドライフードが好きなコなので、
ウエットに混ぜては全然食べないし、ドライにまぜても食べない。
どちらもAJは平らげるのだが・・・(ーー゛)
仕方ないので、シリンジで与えた。
多喜ちゃんをバスタオルで包み込み、股で羽交い絞めにして。。。
あの頃の私はきっと、オニのような顔をしていたのだろうと思う。
1ヶ月が過ぎる頃には、多喜ちゃんは私から逃げ回り、
抱くと震えるまでになってしまったのだ・・・。