「ちょっとラブを見てご覧!」と妻に促されて見ると、ラブが歩く仔鹿の後ろ脚にしがみ付いているではないか!仔鹿はラブを振り払おうと時々足を振り動かすが、ラブはしっかりしがみ付いて離さない。怒った母鹿に後ろから鼻先で突かれて驚いて、やっと仔鹿の脚から離れて逃げるのである。その後何度も仔鹿の脚を狙って後ろから忍び寄り、それを見つけた母鹿が怒って更に後ろからラブを脅す光景を見る事になる。「お宅の猫ちゃんを見てご覧なさい!」と、ある日可笑しくて堪らないといった様子の近くのお寺の若奥さんに促され、見れば例の鹿の親子が仲良く横たわって日向ぼっこをしているが、その仔鹿の顔にラブが抱き付いて無心に頬ずりをしているではないか!若奥さん曰く「普通猫があんな手の使い方をして抱き付きます?」。