捨て猫になっていた時のラブには頼もしい味方が2人もいたのである。近所に、お互いに仲のいい2人の女性がいて、どちらも評判の大変美人でしっかり者。一人がある日私の前でラブに言い聞かせている、「ラブ!一体誰がこれまで餌の面倒をみてくれていたか忘れるんじゃないよ!解った!」。ある日もう一人の美人奥さんが夜分遅くラブを連れて来て呉れて言う、「これまでずっと、外で遊んでいるラブを見付けては連れ帰り、家の中に閉じ込めて出られない様にして遊んでやっていたんですよ!これからも、いつラブを誘拐して連れて帰るか解りませんよ!」。ラブよ!お前には頼もしい味方が2人もいたんだね!だが、本当に頼もしいラブの味方は、その奥さんのご亭主であった。優しい人柄の彼はラブにはメロメロで可愛がるのだ。