よくある話だけどさー
無名バンドがデビュー作でパッと人気に火がついたと思ったら、
2ndアルバムを売れるものにしようと考えたメジャーのレコード会社によってクリアな編集を施されちゃったおかげでズッコケたって話。
ヤツらがそうならなくて本当によかった。
ブートの不良品か!と思ってしまうほどに粗雑な音質にまみれたグチャポップな1曲目が、
「ヘイヘイ、オレたちゃ売れ筋バンドになる気はねぇぜ」っていう意思表示をしているみたいでヒジョーにカッコヨイ。
(ライナーをよく見ると「1曲目のノイズ・歪みはアーティストの意向によるもの」とある。)完全自主制作、手売りとクチコミだけで出発した無所属新人クンたちは、あれだけの世界的成功をおさめてもなお未だにノーレーベルらしい。
レーベルがついたほうが絶対イイという業界の常識をあっけなくブチ破ったブルックリン発、奇跡の5人組クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー。
天国のカート・コバーンが聞いたら羨ましがるような話じゃないか。
バンド名は長くて複雑そうだけど、やってることは実にシンプル。
アレックの無気力を通り越したアクビ風ヴォーカルも、なんだか知らんけど涙腺が緩む泣きメロも健在なわけだけど、楽曲ひとつ一つの輝きはまだまだ1stには及ばないかなぁ。
アメリカンインディーオルタナギターバンドのプロデュースならオレに任せろ的な、デイヴ・フリッドマンとの共同プロデュースがよくも悪くもCYHSYらしさを曖昧にしちゃってるかも。と感じましたが、やっぱりみんな1stのほうがスキ?
なにはともあれフジが楽しみ。
3日目のホワイトステージトリを勝手に期待しちゃってます!
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Is this Love (on The Late Show) / CLAP YOUR HANDS SAY YEAH