友達の飼い猫14歳が、病院受診に行く際、脱走して一ヶ月ほど帰ってこなかったそうです。とても彼は心配していたのですが、山の方まで探しにいったところ、亡くなって居たそうです・・・。友人はとても悲しそうにしていました。
大事なパートナーを失った時の悲しみは計り知れません。
彼には、その亡くなった子の代わりにはならないけれども、少し落ち着いたら、保健所や、動物病院を訪ねて、飼い主の居ない可哀相な子がいたら引き取ってあげて、また猫との暮らしを再開するように勧めました。
でも、猫ってとっても高貴な生き物だから、自分の最期を察して自分の死ぬところを、飼い主に見せたくなかったのかな・・・。と思い、友人にはそう話しました。彼は「そうなのかもね・・・。」と言ってくれました。
心に傷がついたとき、何が心を癒してくれるのでしょうか。
私は3つのTであるとある精神科の先生の講義で聞きました。
「Tell、Tear,Time」
自分の悲しみをとにかく誰かに話して聞いてもらうこと。
悲しいと思ったら、涙が枯れるまで泣くこと。
そして、あとは時が経てば、大事なパートナーを失った事実は忘れることはないけれども、いつか悲しみは消えていくということです。
阪神大震災で多くの人々がPSTD(心的外傷後ストレス症候群)で、心の危機状態だったときに、人々の心を癒す為に多大な努力をされた貴重な先生の講義で、その話を聞きました。
そこで出たのが「虹の橋」の話題でした。
原文は作者不詳です。
AT THE RAINBOW BRIDGE
There is a bridge connecting Heaven and Earth.
It is called the Rainbow Bridge because of its many colors.
Just this side of the Rainbow Bridge,
there is a land of meadows, hills and valleys with lush green grass.
When a beloved pet dies, the pet goes to this place.
There is always food and water and warm Spring weather.
Those old and frail animals are young again.
Those who have been maimed are made whole again.
They play all day with each other.
Some of them here by the Bridge are different.
These pets were beaten, starved, tortured, and unloved.
They watch wistfully as their friends leave one by one,
to cross the bridge with their special person.
For them there is no one, no special one.
Their time on earth did not give them one.
But one day, as they run and play,
they notice someone standing by the road to the bridge.
This person wistfully watches the reunions of friends,
for during life, this person had no pet.
This person was beaten, starved, tortured, and unloved.
Standing there alone, one of the unloved pets approaches,
curious as to why this one is alone.
And as the unloved pet and the unloved person get nearer to each other,
a miracle occurs,
for these are the ones who were meant to be together,
the special person and the beloved pet
who never had the chance to meet while on Earth.
Finally, now, at the edge of the Rainbow Bridge,
their souls meet, the pain and the sorrow disappears,
and two friends are together.
They cross the Rainbow Bridge together, never again to be separated.
--- Anonymous ---
いろいろな方が日本語訳をしていますが、私もちょっと訳文にチャレンジしてみたいと思います。つたないですが・・・。
虹の橋
天国と地上を結ぶ橋があるのをご存知でしょうか?
色々な彩りのその橋は「虹の橋」と呼ばれています。
丁度その「虹の橋」のたもと。
そこには草原があって、丘があって、青々とした草が生え、
生前に愛されていたペットたちは、死ぬとそこに行くことになっています。
食べ物や水にも不自由することなく
お日様の光が降り注ぎ、とても暖かく心地良いのです。
生前には年老い、病気だった子も若い時のような元気な体を取り戻し
傷ついて不自由な体を引きずっていた子も
元気な体を取り戻し自由になれるのです。
皆で一緒に遊んだり自由に駆け回ったりして過ごしています。
ペット達は毎日一緒に楽しく遊んでいます。
でもある日、その子達の中の一匹が突然立ち止まり
遠くをじっと見つめます。
キラキラと輝く瞳、嬉しさに体を震わせます。
まるで空を飛ぶかのようにまっしぐらに走り始めます。
大好きな、貴方を見つけたのです。
貴方はその子を抱きしめ、その子は貴方の顔を一心不乱になめます。
優しくその子の体を撫で、もう一度抱きしめ
再会したら、もう二度と離れ離れになることはありません。
その子の顔をもう一度見つめ、抱きしめ
そして一緒に「虹の橋」を渡り、天国へと向かうのです。
長い間離れ離れになっていても
一度だって、忘れたことの無い大事な大事なその子と一緒に・・・。
これからは永遠に、二度と離れ離れになり
寂しい思いをする事はないのです。
けれども、その橋のたもとにいる子の中でも様子が少し違う子がいます。
その子たちは、生前大好きな誰かさんと出会うことなく
虐げられ、お腹をすかせ、安心して眠る膝などありませんでした。
その子たちは、一匹、また一匹と、お友達が大事だった人に再会して
去っていくのを羨ましげに見つめているだけです。
自分の大事だった人に出会う為に虹の橋まで来たのに
その子達には大事な人はおらず
地上での生活はとてもつまらないものでした。
いつものように彼らが遊んでいると、虹の橋への道に
一人で呆然と立ち尽くす人がいます。
その人は「虹の橋」での再会を羨ましそうに見ているだけです。
生前、彼はペットを飼った事は一度も無く、
虐げられ、心は飢え、そして愛される事もなく孤独でした。
生前愛されなかった子が、一人ぼっちで佇む彼におそるおそる近づきます。
「何故彼は一人ぼっちなのだろう・・・。」
そう怪訝に思いながら・・・。
そのようにして、生前愛されなかった者同士がお互いに歩みあったときに
奇跡が起こるのです。
そう、本当なら、地上で出会い、一緒に暮らす為に生まれてきたのに
地上では出会えなかった者同士が
「虹の橋」でついに巡りあう事が出来たのです。
そして彼らは一緒に「虹の橋」を渡り、天国へ向かいます。
これからは永遠に、二度と寂しい思いをすることは無いのです。
掲載した別の虹の橋の原文もあり、一通りの話となるように都合よく合体してありますw。あと、日本語訳もちょっとカンニングしながら私の言葉に置き換えて翻訳しましたw。安心して眠れる膝がない子が一匹でも居なくなるように
皆でペットってなんだろうってもう一度とよく考えたいものです。