空:王子!幸福の王子!只今戻りました。
も:空くんか?私の両の目のサファイアの宝石は、不幸な人々のために君に運んでもらったから、君の姿を見る事ができない。
決して眠くて目が開けられないわけじゃないんだよ。
空:はい。わかってます。
も:きみ濡れているね。
空:はい。外は嵐でした。
も:苦労をかけたね。頼んだ物はちゃんと届けてくれたのかい?
空:無事に届けました。王子の爪とぎにちゃんとさして来ました。
空:見づらいといけないので、色付きの○で囲っておきました。
も:何から何まですまないね。
空:王子からの「爪の宝石」を受け取って、とても喜んでました。
も:そうか。喜んでいたか。それは良かった。
空:「わ〜こんな所に爪ささってる〜って」大喜びでしたよ。よほど王子の爪が欲しかったのですね。
も:そうなんだ、最近寝ていると、やたら爪を切ろうとして安眠を妨害されて困っていたんだよ。これでやっと安眠できるな。空くんありがとう。
空:これでやっと幸福の王子になれましたね。台風14号の突風の中、頑張ったかいがありました。