昼ご飯の用意をして、さあどうぞ!と言う時・・・。
いつもならキッチンにへばりつき待っている。出来上がればすぐさま支度した物の匂いをかぎ、所定の食事場所までお皿を運ぶ私の足に絡み付きつつ、置くが早いか食べ始めるのに。
今日は違っていた。
匂いを嗅ぎ始めて、次の瞬間サッと顔を横に向け玄関の方をじっと見つめ始めた。こんな事ははじめてだった。その後もピタリと玄関の方を見たまま動かない。
名前を呼ぶと、耳だけは一瞬こちらを向くが、身体は玄関の方を向いたまま。
まさかと思いますけど、どなたか?玄関にいらっしゃる???
もーは見てはいるが、確かめには行かない。本来なら誰かが玄関の外にいる場合などは、さっと玄関に近づくのに確かめに行こうとはしないの。でもいくら呼んでも食事なんてそっちのけで見ている。なんだよ〜。気味悪いからやめてくれよ〜。
こういうのすんごい苦手なんですけど〜。でも、食事してもらうために勇気を振り絞って私が見に行く事に!(生のお肉は速攻食べてもらわにゃ、放置はできないのよ〜)
玄関の外には誰もいない。玄関を挟んで左隣の部屋にも、右隣の部屋にも異常なし。はい!誰もいなかったよ。
と、言っても全然見るのやめてくれない。
さんざん呼んで、たっぷり匂いを嗅がせて、口元まで手に乗せてもっていき、やっと食べ始めた。やれやれ。
でも、食べ終わると顔を洗う事もせず、また玄関の方を見始めた。
頼むよ。恐いよ。何にも見えないけど、何かいるのはわかったから。見ないで〜。ふと思いつき。念のため、効くかどうかわからないけどお酒とお塩を玄関に撒いて清めてみる事にした。こんなんで清まるかどうかわかんないけど。とにかく気味が悪いのでやってみる。
一応、「お帰り下さ〜い」ってお願いもしてみた。
このあと、ようやくもーが玄関に近づいてきた。いつものように寝転んだり。もしかしてお帰りになった?
ひとまず、良かった?かな?
え〜ん!何だったの〜。ただの思い過ごし??????