「風が強く吹いている」 三浦 しをん 著
昨年の本屋大賞3位の作品です。
三浦しをんさんは昨年「まほろば駅前多田便利軒」で直木賞を受賞しています。
これは面白いです!
弱小陸上部しかない大学のおんぼろアパート、このアパートには9部屋しかないはずなのに、今年は何故か10人が入居しました。ここから奇跡が始まります。
このアパートの住人10人で箱根駅伝を目指します。箱根駅伝は10人で襷を繋ぐので、つまり、補欠無しの真剣勝負。しかも陸上経験者はたったの2人。
世間知らずの若い漫画家が描くような無謀な設定ですが、しをんさんは6年をかけて箱根駅伝を取材し、予選会まで取材したこともあって、物語にどんどんのめりこんでしまい、いつのまにか出演者を応援してしまいます。
読後もすがすがしく、私としては、こちらに直木賞をあげたかった。でも賞なんてどうでもいいですね。
ちなみに、先日箱根にドライブに行ったときに第5区を走りました。
車でも相当キツかったです。
来年の箱根駅伝は、例年とは違った楽しみ方が出来るでしょう。