メインクーンのレオとひなの日常を綴ってます。外猫デイジィも活躍中!

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名前:レオ(CEO)          種類:メインクーン        性別:男の子            誕生日:2003年11月15日   体重:7.3kg

 

名前:ひな(新入社員)         種類:メインクーン        性別:女の子            誕生日:2006年10月18日   体重:4.1kg

 

名前:デイジィ(SP)         種類:                オリエンタルショートヘア?              性別:女の子            誕生日:2003年頃         体重:?kg

 

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2008/03/31
家日和

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 「家日和」 奥田 英朗 著

 

 やっぱり面白いです、奥田英朗さん。

 短編集なのでネタバレしないよう、

 ストーリーについては触れないでおきます。

 

 ネットオークションの話

 会社が倒産して主夫になる話

 嫁さんと別居して部屋を男の隠れ家にする話

 カーテン屋を始める話

 この4話が面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008/03/05
予知夢(最近読んだ本)

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 「予知夢」 東野 圭吾 著

 

 少し前の月9「ガリレオ」の原作です。

 一話50頁程度で、サクサク読めます。

 

 荒削りの原作といった感じで

 実写化が成功した例だと思います。

 

 福山雅治のガリレオは良かった。

 最初はイメージが違うと思いましたが

 あれは結果良かったですね。

 

 今度映画化の話もあるそうで、、、

 オリジナルストーリーかな?

 

 

 

 

2008/03/03
グラスホッパー(最近読んだ本)

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 「グラスホッパー」 伊坂 幸太郎 著

 

 グラスホッパーとはバッタのこと。

 バッタは増えすぎると茶色い凶暴な変種が発生するらしい。

 そいつらは、普通のバッタよりも凶暴で、共食いしたり、

 周りの食料を食い漁り移動する。

 

 人間も増えすぎている。

 食物連鎖のピラミッドのバランスを

 修復不可能なくらいに壊している。

 

 こんなに密集して生活している生物も珍しい。

 物語は、そんな人間社会の裏で生まれた変種達の物語。

 

 生まれるべくして生まれた人種(人生)。

 殺し屋、自殺屋、押し屋、、、物騒な連中だけど、

 現代社会には本当に実在しているという

 うわさを聞いたことがあります。

 しかも報酬は、数十万とか数百万とか、でも高額でも300万円とか。

 

 この作者の作品は乾いています。

 そして最後に、わずかな希望を残してくれます。

 

 最近は「死神の精度」が映画化されるそうで、注目している作家の一人です。 

 

2008/02/23
最近読んだ本(一気にアップ)

 

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 「カシオペアの丘で 上」 重松 清 著

 

 またもや、死期を迎えた人の物語。

 痛々しいです。

 

 短い小説なので上下巻にする必要は

 なかったと思いますが。

 

 ビジネスですね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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 「カシオペアの丘で 下」 重松 清 著

 

 本屋大賞にノミネートされている

 作品でもあるので、

 ストーリーは面白く、ぐんぐん読めます。

 

 登場人物たちの感情にも共感でき

 辛い内容にもかかわらず

 読後はなんだか

 すがすがしささえ感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「ブラックペアン1988」 海堂 尊 著

 

 「チームバチスタの栄光」のスピンオフ。

 そろそろ飽きてきました。

 

 新境地を開拓してほしいものです。

 

 ところで、チームバチスタの映画の方は

 ○まらなそうですね。(軽く毒吐きました。)

 

 田口先生は佐々木蔵之助さんでしょ。

 白鳥役はカンニング竹山さんか、

 ドランクドラゴン塚地さんだよ〜。

 

 

 

  

 

 

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 「犬と私の10の約束」 川口 靖 著

 

 犬との十戒は、本当に心に染みます。

 

 でもこの小説自体はたいしたことありません。

(またもや毒を、、、)

 

 映画ではきっとワンちゃんの可愛さに

 号泣間違いないでしょうが、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

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 「L change the worLd」 M著

 

 デスノート(映画版)のスピンオフ小説です。 

 

 これもいまいち、、、

 小説版としては西尾維新の書いた

 「ロサンゼルスBB殺人事件」の方が

 はるかに面白いです。

 

 だって、L change the worLdでは

 Lの魅力ともいえる頭脳戦が無いのだもの。

 Lファン減るんじゃないかなぁ。 

 

 

 

 

 

 

 

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 「The Book」 乙一 著

 

「ジョジョの奇妙な冒険」第4部

 杜王町を舞台にしたノベライズです。

 

 おなじみ東方仗助や広瀬広一、

 岸辺露伴、虹村億靖、山岸由香子

 (字合ってるかな?間違ってたら後で直します。)

 が活躍します。

 

 原作のイメージも損なわれることなく、

 オリジナルのエピソードが完成度高く

 書かれています。

 

 スタンドの描写も上手い。

 

 ボリュームありますが読み応えあります。

 

2007/11/29
風が強く吹いている(最近読んだ本)

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「風が強く吹いている」 三浦 しをん 著

 

昨年の本屋大賞3位の作品です。

三浦しをんさんは昨年「まほろば駅前多田便利軒」で直木賞を受賞しています。

 

これは面白いです!

弱小陸上部しかない大学のおんぼろアパート、このアパートには9部屋しかないはずなのに、今年は何故か10人が入居しました。ここから奇跡が始まります。

 

このアパートの住人10人で箱根駅伝を目指します。箱根駅伝は10人で襷を繋ぐので、つまり、補欠無しの真剣勝負。しかも陸上経験者はたったの2人。

 

世間知らずの若い漫画家が描くような無謀な設定ですが、しをんさんは6年をかけて箱根駅伝を取材し、予選会まで取材したこともあって、物語にどんどんのめりこんでしまい、いつのまにか出演者を応援してしまいます。

 

読後もすがすがしく、私としては、こちらに直木賞をあげたかった。でも賞なんてどうでもいいですね。

 

ちなみに、先日箱根にドライブに行ったときに第5区を走りました。

車でも相当キツかったです。

 

来年の箱根駅伝は、例年とは違った楽しみ方が出来るでしょう。

2007/11/25
闇の底(最近読んだ本)

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 「闇の底」 薬丸 岳著

 

 「天使のナイフ」を書いた著者。

 今回は幼い子供が被害者になる事件が発生すると

 その見せしめとして、

 過去に子供を襲った前歴のある犯罪者を処刑するという

 リアル「デスノート」のような設定です。

 犯人は自らを16世紀のヨーロッパの死刑執行人

 「サンソン」と名乗り犯行声明分とともに処刑を続けていきま

 す。

 

 しかし人ひとりで犯罪者を処刑にするには

 非常に大きなリスクが伴います。

 サンソンが証拠を残さぬよう殺人を重ねていく様は

 周到で不気味です。

 

 犯人や被害者、犯人を追う刑事達登場人物は

 それぞれに過去を秘めていて

 物語の中盤から相関図が浮かび上がってきて、犯人像が浮かび上がってきます

 

 ラストは衝撃的といっていいでしょう。

 「やっぱりな」と思う人もあれば、

 腑に落ちない人もいるかと思います。

 犯罪過多の現代社会に、ひとつの問題提起をするお話です。

2007/11/18
面白かった本

今年読んだ本で、面白かったものはブログに掲載していますが、

本を読み始めたのは3年位前です。

その中で、面白かったものを、覚えている限り紹介します。

 

◇「終末のフール」伊坂幸太郎著

 数年後に隕石の衝突で滅亡が確定している地球の、ある町の住民達のお話し。

 最初は略奪や犯罪と、荒れた人々だったが、

 終末までは数年あることを考えると、そんなことをしていては無駄だと気づき、

 今は平穏を取り戻し普通に暮らしています。

 ショートストーリー数編で構成されていて、

 読んでいくうちに相関図が見えてくるのがこの人の作品の特徴です。

 特に面白かったストーリーは「太陽のシール」。難病の子供を持った家族の話しで、

 彼らは滅亡をむしろよかったと思っているのです。

 なぜなら、普通に時が経てば、いつかは子供を残して自分達は死を迎えるから。

 一緒に死ぬのなら、そんなことは気にしなくてもよいから。   なるほど。

 

◇「陰日向に咲く」劇団ひとり著

 短編集です。しかし読んでいくと、ところどころ登場人物がリンクしていて

 全体でひとつのストーリーになっています。

 お笑い芸人の書いたストーリーだとたかをくくって読むと、びっくりします。

 本業が作家の人でもなかなかここまで完成度が高く、面白い話を書ける人は少ないと思います。

 

◇「アブサン物語」村松友視著

 日比谷公園で拾ったキジトラ猫。彼(村松)は猫の名前「アブサン」と名づけ、

 かなり可愛がる。アブサンは20年ほど生き、天寿をまっとうするが、

 例え天寿を全うし、猫としては幸せな生涯を送っていたとしても、

 著者が生涯の伴侶と思うほどに、その死は辛く、悲しいものでした。

 和田誠さんのアブサンのイラストの装丁が可愛らしい。

 

◇「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」山田真哉著

 身近な疑問から考える会計学の本です。

 読んでいると目からうろこが落ちます。

 内容が興味深く、また、会計学も理解できた気になります。

 

◇「イン・ザ・プール」奥田英朗著

 変人精神科医「伊良部一郎」と、そこに尋ねてくる患者のエピソードの短編集です。

 伊良部一郎の行動には、思わず噴出してしまうこともあります。

 著者の奥田英朗はこのシリーズの全作「空中ブランコ」で直木賞を受賞しました。

 こちらも面白いです。

 

◇「サウスバウンド」奥田英朗著

 最近、映画化しました。映画の方の評判は悪いようですね。

 しかし原作は面白いです。

 元過激派の父と母。父親の違う姉。小学生の自分。

 前編は中野が舞台になっています。

 小学生の息子がヤクザまがいの中学生にカツアゲされていることを知り、

 父親が闇討ちの仕方を教えるあたり、、、笑ってしまいます。 

 後半は奄美(だったかな?)に舞台を移して、そこを観光開発しようとする

 業者と真っ向対決する、痛快感がまた面白い。

 

◇「沖で待つ」絲山秋子著

 芥川賞を受賞した作品です。

 芥川賞って、面白くは無いですが、これに関しては面白かったです。

 亡くなった親友の遺言を実行するために、パソコンを破壊する女性主人公。

 でも、パソコンを破壊しても、結局秘密にしておきたかった内容はばれてしまうのですが、

 これがなんとも「じん」とするもので。。。

 

◇「東京タワー」リリー・フランキー著

 スペシャルドラマ化され、連続ドラマ化され、映画化されましたが、

 どれも原作には及びませんですなぁ。

 起承転結のストーリーがあるわけでもなく、私小説なのですが

 これを読んでいくと、えらく感情移入してしまうのです。

 後半になると、オカンの死は確実に予測できるので、読みたくないのですが

 ページをめくる手を止めることができないのです。

 途中にあった言葉「世界滅亡の予言よりも必ず訪れるオカンの死の方が怖かった。」

 この言葉がとても重いです。

 

◇「バカの壁」「死の壁」養老孟司著

 読んでいると目からうろこが落ちます。バカの壁では、

 知識として知っていることと、実体験で身についていることの違い。

 また興味の持ち方で、好奇心、探究心が変わってくること。

 本人は知っていると自覚していることでも、興味の違いで、その内容には大差があること。

 そして死の壁では、現代社会では死を忌み嫌っているために

 必要以上に死を恐れてしまうこと。

 印象深いエピソードでは、集合住宅のエレベーターでは狭すぎて

 棺桶が運べないということです。

 人には必ず訪れる死を、住宅設計の際に考慮していないあたり。

 人の死は病院で操作される時代になっているようです。

2007/10/20
病気にならない生き方(最近読んだ本)

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 「病気にならない生き方」

 新谷 弘実 著

 

 健康を「エンザイム(酵素)」の観点から

 見た実用書です。

 

 著者は現役の胃腸内視鏡外科医で

 これまでの臨床と、自身の経験から

 エンザイムを消耗しない健康法を提唱しています。

 

 今まで媒体で取り上げられてきた

 健康法の考えを覆すような発想があって、

 ちょっと眉唾的な部分もありますが

 説得力もあるので 興味のある方はどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

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  「スーパーマップル」

 

  8年ぶりに買い換えました。

 

 道路も変わったし、市町村合併や、

 ファミレスやコンビニの、閉店や開店ありーの。 

 

 ナビはあるけれど、やっぱり一冊あると安心です。

 

 数あるロードマップの中でも

 このスーパーマップルは、

 信号、交差店名、一通の記載があるのでおすすめです。

 

 って何宣伝してんだか。。

 でもナビ付くまでず〜っとこれに頼ってきたので、

 愛着あるんですよね。

2007/10/12
赤い指(最近読んだ本)

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 「赤い指」

 東野 圭吾 著

 

 少女を殺害した息子と自分達を守るため、

 証拠を隠蔽しようと、良心の呵責に

 押しつぶされそうになりながらも、

 必死で工作する夫婦が主軸の物語です。

 

 しかし物語の本質は、

 高齢化社会での老人介護、

 そして、親と子の在り方にあります。

 

 あいかわらず完成度の高い東野作品で

 最初、本筋とは関係なさそうなエピソードが

 最後に納得いくものとなります。

 

 本当にこの人は直木賞を取るのが遅すぎましたね。

2007/09/29
鴨川ホルモー(最近読んだ本)

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 「鴨川ホルモー」

 万条目 学 著

 

 著者のデビュー作です。

 内容が全く予想できないタイトルと

 なにやらキャラクターが濃そうな装丁に

 惹かれて読んでみました。

 

 「ホルモー」とは式神を使った試合のことで

 式神とは鬼とも呼ばれる、

 陰陽師が使ったという物体らしいです。

 

 登場人物たちは、

 ホルモーという

 摩訶不思議な試合を体験することで

 悩んだり、ちょっとだけ成長したり

 青春って感じです。

 

 

 デビュー作なので、文章が読みづらかったりもしますが

 なかなか面白いです。

 

 「ホルモー」は著者の創造ですが、

 歴史上の人物、陰陽師、安部清明が原案になっているので

 「鹿男あをによし」のように、歴史がプラスアルファで楽しめます。

 

2007/09/17
鹿男あをによし(最近読んだ本)

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 「鹿男あをによし」

 万条目 学 著

 

 少年漫画のようなストーリーで

 なかなか楽しめます。

 

 ストーリー的にはファンタジーのカテゴリになるのかな?
 でも所々リアリティを持たせてあって大人でも楽しめます。

 

 読んでいくと歴史ロマンや、

 スポーツ物のおもむきもあって、
 奈良に行ってみたくなったり、

 剣道を始めてみたくなったりします。

 

 活字離れしている人に丁度良い読み物だと思います。

2007/09/06
ジェネラル・ルージュの凱旋

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 「ジェネラル・ルージュの凱旋」

 海堂 尊 著

 

 「チーム・バチスタの栄光」から4作目。

 久しぶりにちゃんとした医療小説です。

 こういうのを読みたかった。

 

 今回は救命救急医療をテーマにしています。

 前の3作で独壇場を作っていた白鳥は脇役に回して、

 著者本来の得意分野である(著者は現役の勤務医)

 医療を克明に描いているので、臨場感、説得力もあります。

 

 終盤では、

 ちょっとラブストーリーなんかも入っちゃってますが

 (ネタバレ)

 この部分の文章はベタなので、どうやら苦手のようですね。

 

 前の3作を読まなくとも、この一冊で楽しめます。

 

 でももし、全作読むなら、

 1.「チーム・バチスタ」 2.「ナイチンゲール」or「ジェネラル・ルージュ」

 4.「螺鈿迷宮」の順で読むといいでしょう。

 (出版の順序とは違いますが、時間軸でいうとこの順です。)

2007/08/26
使命と魂のリミット(最近読んだ本)

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 「使命と魂のリミット」

 東野 圭吾 著

 

 大動脈瘤の手術中に命を落とした父。

 ある時娘はその手術に疑惑をいだき、

 同じ病気の人を救うため、

 そして真相を解明するために医師を目指す。

 

 そして研修医となり、

 父と同じ大動脈瘤の患者の手術の助手となる。

 執刀医は、父の手術をした医師であり、彼女の師。

 

 しかしその手術は、

 強い使命を持ったある人物によって妨害されるのだった。

 

 父の死の真相が定かになる手術の再現、

 そして、それぞれの使命を貫こうとする人々の情熱には

 緊迫感が走ります。

 

 少し話を作りすぎている感じはしますが、

 やっぱり面白いです。

 

 後味も良く、東野作品として安心して読める作品です。

2007/08/17
障害犬タローの毎日

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 「障害犬タローの毎日」

 佐々木 ゆり 文

 三島 正 写真

 

 捨て犬だったタローは、

 運良く飼い主が決まって幸せになるはずでした。

 

 でも生後一年ごろから

 原因不明の病気にかかり、

 体の先端が壊死を始めました。

 

 生き延びるために四肢の切断を余儀なくされたタロー。

 誰もがその境遇を哀れみ、

 安楽死を選んだ方が良かったのでは?

 と、一度は考えるかと思います。

 

 しかし、タローは四肢を失って不便ではあっても

 不幸ではありませんでした。

 

 タローは、毎日を一生懸命生きて、不自由ではあるけれど、歩き、遊び、

 他の動物たちとも仲良くやっています。

 

 乙武さんの「五体不満足」を思わせる実話です。

 

2007/08/16
独白するユニバーサル横メルカトル

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 「独白するユニバーサル横メルカトル」

 平山 夢明 著

 

 狂気の沙汰。

 

 しかし、当事者達にはそれが現実。

 

 そう思わせてしまうほど

 巧みなプロットで構成されています。

 

 残酷な描写等、

 気分の悪くなるような表現は随所に

 ありますが、物語としては秀逸です。

 

 

 

 

 

 

2007/08/04
空中庭園(最近読んだ本)

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 「空中庭園」

 角田 光代 著

 

 パパとママ、マナ姉とコウ弟の4人家族は

 集合住宅に住む、

 家族間では隠し事をしない主義の

 一見平和な家族。

 

 でも、本当はちっちゃな秘密をそれぞれが持っていて、

 その秘密っていうのは、

 どこの家にでもあるような些細な秘密。

 

 でも、隠し事をしない主義なんて

 ルールを作ってしまったから、

 その秘密はますます言えない

 秘密になってしまう。

 

 幸せなんて、気持ちの持ち方次第なんだと思わされます。

 

 ママは、仲の良い家族を作りたい気持ちに固執してしまい、

 灯台下暗しになってしまっています。

 

 でも、そんなママに合わせて付き合っている家族を持って

 この人結構幸せなんだと思います。でもそれに気づいていないだけ。

 

 角田さんの小説は、派手な設定も、個性的なキャラクターもない、

 平凡な日常を綴る物が多いですが、

 スッと入ってくる文章なのでスラスラ読めてしまいます。

 

 

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 ちなみにレオさんに秘密はないと思います。

 謎はいっぱいありますけどね。

 

2007/07/19
失われた町(最近読んだ本)

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 「失われた町」

 三崎 亜記 著

 

 ある日、町の人々が消失してしまうのです。

 原因も、メカニズムも分からぬまま。

 人々は消失に抗うことも、

 それから逃れることもできないのです。

 

 残された人の中には、その原因、予兆、対処法を探る為に、人生を捧げる者もいます。

 

 しかし世の中には、理不尽な理由で命を落とす人がたくさんいます。

 戦争・事故・病気・犯罪被害者・・・

 

 これらと、この物語の脅威「町の意思」に大きな違いはないのかもしれません。

 

 人は、いつか必ず訪れる消失(死)を受け入れつつ、今を生き、必死に抵抗するもので、それは決して悪あがきなどではなく、そうすることによって意思を繋ぎ、生き続けるものなのではないでしょうか。というメッセージ性のある本です。

 

 かわいらしい装丁も、実はストーリーを意味していて、よく出来ています。

 

 

2007/07/05
名もなき毒(最近読んだ本)

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 「名もなき毒」

 宮部みゆき 著

 

 普通に販売されている飲料に青酸カリが仕込まれたという連続無差別殺人事件が物語の主軸になっています。

 

 宮部みゆきさんの作品は始めて読みましたが、これほどたくさんのキャラクターを描き分けられる作者はすごいと思います。

 

 毒は、青酸カリに留まらず、シックハウス症候群、土壌汚染、そして、名もなき毒にまで広がっていきます。

 

 非常に奥の深い物語ですが、そのせいか肝心のストーリーの焦点がぼやけてしまったような気もします。

 

 こういう作風なのでしょうか?もう何作品か読んでみたいと思います。

2007/06/29
フィッシュストーリー(最近読んだ本)

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 「フィッシュストーリー」

 伊坂 幸太郎 著

 

 著者13作目の本書。

 これまでの作風とは少し変わったような気がします。

 意図的に難解にしているのか、

 読者を試しているのか?

 

 もしくはストーリーの構成が濃密になったせいでしょうか。

 

 表題作、「フィッシュストーリー」は

 作者の特長がギュッと詰まった

 不思議な作品です。

 

2007/06/24
リアル鬼ごっこ(最近読んだ本)

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 「リアル鬼ごっこ」

 山田 悠介 著

 

 著者のデビュー作です。

 デビュー作なので、荒いところは多々ありますが

 作者なりの世界観、

 人間の描き方は既に確立されています。

 設定、つかみは上手いですね。

 

 好き嫌いが分かれそうな作品を書く人ですが、

 今後に期待です。

 

 作者自身がまだ若いせいもあって

 登場人物の年齢設定が若いんですよね。

 それで、どうしても文章に未熟さを感じてしまうのですが、

 今後、経験を積んでいって、

 より深みのある登場人物を書けるようになったらいいなと

 思ってます。

2007/05/27
シャトゥーン(最近読んだ本)

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 「シャトゥーン」

 増田 俊成 著

 

 シャトゥーンとは秋に食いだめに失敗して冬眠できず雪の中を徘徊する危険なヒグマ。

 

 北海道の広大な森の中で外界と遮断された人間達と、人間の味を知ったヒグマとの壮絶な戦いが、息つく暇もないタッチで描かれています。

 

 地上最大、最強のヒグマは、モンスターさながらですが、このモンスターには十字架やニンニクといった、どんでん返しの弱点もなく、最後の最後まで、激しい戦いが続けられます。

 

 ヒグマの生態や、実際にヒグマが人を襲った事件の記録も克明に記されていて、恐怖倍増です。

 

 下手なホラー小説よりよっぽど怖いです。

 

 ストーリー  ★★★★★

 キャラクター  ★★★☆☆

 完成度     ★★★★★

 好感度     ★★☆☆☆

 インパクト     ★★★★★

 読み易さ      ★★★★☆ 

2007/04/29
食品の裏側(最近読んだ本)

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 「食品の裏側」

 安部 司 著

 

 びっくりしたり、

 非常に怖い情報が掲載されています。

 

 私は早速冷蔵庫に入っている

 加工食品の裏側を見てしまいました。

 

 一読の価値有り。

 

  

 

 

 

 お役立ち度   ★★★★★

 インパクト     ★★★★★

 読み易さ      ★★★★★

 

2007/04/25
ナイチンゲールの沈黙(最近読んだ本)

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 「ナイチンゲールの沈黙」

 海堂 尊 著

 

 「チーム・バチスタの栄光」に続く

 著者の2作目です。

 

 ミステリーとしては

 早い段階に犯人、トリックが分かってしまい

 主役級の白鳥の活躍がいまいちでした。

 

 小夜の歌の特殊能力もリアリティがなく

 医療現場を舞台にしたミステリーとしては

 的外れなストーリーになってしまったようです。

 

 3作目の

 「螺鈿迷宮」の伏線が既に張られているところから、

 白鳥シリーズの番外編といったところでしょうか。

  

 

 

 ストーリー  ★★★☆☆

 キャラクター  ★★★★☆

 完成度     ★★☆☆☆

 好感度     ★★☆☆☆

 インパクト     ★★★☆☆

 読み易さ      ★★★☆☆

 

2007/04/16
容疑者Xの献身(今年始めに読んだ本)

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 「容疑者Xの献身」

 東野 圭吾 著

 

 すらすらと入ってくる流暢な文章。

 

 見事なまでに張り巡らされた伏線。

 

 そしてフィクションであるにもかかわらず

 自然なキャラクター達。

 

 こんなにも切なく愛すべき犯罪者を

 描いた作品が過去にあったでしょうか。

 

 著者の作品が数々の映像作品の原作になったのも

 納得できます。

 

 「容疑者Xの献身」というタイトルも完璧です。

 

 ストーリー  ★★★★★

 キャラクター  ★★★★★

 完成度     ★★★★★

 好感度     ★★★★★

 インパクト     ★★★★★

 読み易さ      ★★★★★

 

2007/04/07
ドアD(最近読んだ本)

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 「ドアD」

 山田 悠介 著

 

 

 昔公開された映画

 「CUBE」的作品です。

 

 2時間くらいで読めちゃいます。

 

 

  

 

 ストーリー  ★★☆☆☆

 キャラクター  ★★☆☆☆

 完成度     ★★★★☆

 好感度     ★☆☆☆☆

 インパクト     ★★★★★

 読み易さ      ★★★★★

 

2007/03/24
螺鈿迷宮(最近読んだ本)

1174741845699125.jpg 「螺鈿迷宮」

 海堂 尊 著

 

 「このミステリーがすごい!」

 大賞を受賞した著者の3作目です。

 

 個性的なキャラクターには

 魅了させられます。

 

 実写化するならば

 白鳥役には

 「カンニング」竹山さんを起用したいです。

 

 

 

 

 

 

 

 ストーリー  ★★★☆☆

 キャラクター  ★★★★★

 完成度     ★★★☆☆

 好感度     ★★★☆☆

 インパクト     ★★★★☆

 読み易さ      ★★★☆☆

 

2007/03/03
千円札は拾うな

1172928930948694.jpg 「千円札は拾うな

 安田 佳生 著

 

 本日読んだ本。

 

 ビジネス書です。

 

 当然のことですが

 読んだだけで仕事ができるようには

 なりません。

 

 

 

 

 

 お役立ち度  ★★★★★

 読み易さ      ★★★★★

 実践可能度  ★★★☆☆

 

2007/02/26
風に舞いあがるビニールシート&その日の前に

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 「風に舞いあがるビニールシート」

 森 絵都 著

 

 働きマンが読むと

 ちょっと嬉しくなる話だと思います。

 

 完成度は高いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ストーリー  ★★★★☆

 キャラクター  ★★★★☆

 完成度     ★★★★★

 好感度     ★★★★☆

 インパクト     ★★☆☆☆

 読み易さ      ★★★★☆

  

  

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 「その日の前に」

 重松 清 著

 

 なるべく考えたくないことだけど

 避けては通れないことだから

 準備をしておくのは

 いいかもしれません。

 

 あわせて

 死の壁

 養老 孟司 著

 も読んでみると面白いですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 ストーリー  ★★★★☆

 キャラクター  ★★★☆☆

 完成度     ★★★★★

 好感度     ★★★★☆

 インパクト     ★★★★☆

 読み易さ      ★★★★☆