外出しようとしていたら、ちょうどまむが帰って来ました。
何かくわえています。
今日のおみやげですよ。
クンクン、おいしそうですにゃ。
三枚におろしてあげるから待っててね。
がぶり!
あれ〜〜!待ってったら・・・
写真なんか撮っている場合では無かったですね。
まむは時々お魚を持って帰って来る。最初私はびっくりして、ただ首をかしげるばかりだった。どこから持って来るのか分からず心配した。魚屋さんの店頭から盗って来るのか、どこかのお宅の開いている窓から入って失敬して来るのか、誰かから貰っているのか...。魚の種類はアジのことが多く、丸ごと一尾か二尾、たまに切り身の時もあった。いずれもかなり新鮮そう。うーむ、謎だ。???。。。
せっかくのお土産だが処分していた。
ある日私が帰宅途中、ゆっくりゆっくり走らせている軽トラックを発見。最徐行している。なんだか怪しげなトラックだなと思いつつ、徒歩で追い抜いた。家に着き振り返ると、さっきのトラックがゆっくりと我が家の前を通り過ぎ、少し行った所で止まった。男の人が降りて来た。まむが近づいて行く。その人は荷台の箱から何か取り出し道端にそれを置き、まむに何か声をかけてから、又トラックに乗って去って行った。まむはトラックをしばらく見送り、その何かをくわえて戻って来た。口にはお魚。その時やっと謎が解けた。どこかから盗って来ていたわけではなかったようだ。一安心。それからは、せっかく貰ったのだからと、まむに食べさせている。でも内臓は食べないほうがいい。できれば切り身のほうが有り難いのだが。
しかし新たな謎が...。
まむちゃん、あの人は誰? 猫好きな親切な魚屋さん? 野良ちゃん達に魚を配って回っているの?
ひょっとしてまむが野良になる前の飼い主さんかもね。
又、???だらけになってしまった。
そのトラックに遭遇する事は滅多に無い。
まむは何かを持って帰ると、必ず玄関のドアの前で 「おみやげですにゃ〜。」といつまでも鳴いて知らせる。食べてはいけない物の場合は、まむには悪いが即処分。人間の食べ物で猫が食べては駄目な物はいっぱいある。
お魚の時は、トラックがいないか見回してみるが、いつもすでに行ってしまった後のようだ。
一度その人と話してみたいと思っている。