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☆血液型不適合☆ 血液型の不適合は、けして病気ではありません。交配相手の選択、出産後の注意を払えば防ぐこともできるのです。猫の血液型には、A,B,ABの3タイプが確認されています。問題はB型血液の母猫がA型子猫を生んだ場合におこります 出生から生後3日までの間、子猫の腸壁は母猫からの移行抗体を受け取るために、病原体の抗体など大きな細胞を吸収できるようになっています 抗A型抗体(B型の猫がもつ)は、A型の猫にとって大きなダメージを与えます A型子猫がB型母猫の母乳を飲むことにより(おっぱいは、血液からできていますから)この抗A型抗体も受け取ってしまうのです。そうすると、抗A型抗体は子猫の赤血球の表面のA型抗原と凝集し、子猫は血尿と激しい黄疸のため、衰弱し数日のうちに死亡してしまのです。 このトラブルを防ぐためには、B型血液の母猫を繁殖に用いないことがいいのですが、B型の猫が半数を占めるような猫種や、猫種全体の絶対数が少ない場合そういうわけにもいきません。 次に良い方法は、B型のメスはB型のオスとのみ交配することです。猫種によっては、B型のオスを探すことは困難かもしれないですね。そこで苦肉の策ではあるけれど繁殖する場合の推奨策として、1週間ほど前にA型のメスを出産させ、B型の母猫が産んだ新生児と一時取り替える方法が取られています。1週間前に生まれた子猫は、腸壁も成長していて抗体を通すことはできません。B型母が産んだ新生児は安全なお乳をA型の乳母からもらい、腸壁が成長したら実母のもとへ戻されます。しかしこの方法の難点は、後から生まれた子は初乳を飲めないことです(やはり、市販のものでは、補えないので) B型血液の多い猫種は、50頭以上を検査しB型猫がいた猫種と割合 25%−50% ブリティッシュショートヘアー、レックス。 10%−20% アビシニアン、スコティッシュ、ペルシャ、ジャパボブ、バーマン、ソマリ 産まれた小猫が、バタバタと亡くなってしまうようなことがあったら血液型不適合と考えたほうがいいですね。
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