ねねの日課は毎日ジャイアンに甘えることです。ぎゅーっとしがみついて喉を鳴らして30分。長いときは1時間。そのまま気持ち良さそうに寝てしまえば数時間。
さすがに4キロ近くあるので、大男ジャイアンも腕が疲れると言っているけれど、それでも無理矢理おろしたりしない。ねねが飽きるまで撫でてあげます。ふたりが一緒に居る姿を見ることが、わたしの幸せでもあります。
幸せって、もっとジェットコースターのような勢いがあったり、あふれるほどの大金を手にすることとか、アイスクリームが溶けるくらいの甘いドラマがあるのかと思ったけれど、実際は好きなひとたちがそこに居て、それを眺めるだけで満たされた気持ちになるんですね。