つづき
ペット禁のアパートから、猫さん5匹を連れて実家に帰る事にした私。
そのためには猫嫌いの祖母と毋の説得をしなければなりません。
お涙ちょうだい作戦
祖母と母は猫嫌いですが、義理人情に厚く、善良な人です。
実物を見せて、私が一芝居うてばなんとかなるでしょう。
私は玄ノ助をキャリーバックにつめて、実家に行きました。
玄と祖母の初対面です。
キャリーから出すと玄は絵に描いたよーな怯えっぷりでした。(びびりなので‥(^-^;)
「玄ノ助はね、あんよが不自由なの。かわいそうでしょ」
と私が言うまでもありませんでした。
祖母は玄を一目見るなり、
「あらー、なんだか私に似てるねぇ。
他人事とおもえないねぇ。」
と、言うではありませんか!
祖母は生まれつきなのか、足が悪く、いつ車いすになってもおかしくないと言われていました。
(でも悪い足を引きずって81歳の現在まで、なんとか杖をついて歩けています。)
その悪い足と言うのが、玄と同じ左足だったのです…!
玄を初めて見たとき、歩く姿を見たとき、何かに似てると思ったけど、それはうちのおばぁちゃんだったのです。獣医さんにオスだと教えてもらう前は、無意識のうちにメスだと思ってたっけ…。(おばぁちゃん似だから)
さらにうちの祖母は、
「この子はかわいそうだねぇ。
大事にしてあげようねぇ。」
とまで言いました!
あっさり承諾です!
え?なんなの??私の今までの苦労は???
さてもう一人の猫嫌い、母はもっと簡単でした。
実は事前にお金で話がつていたのです。
「猫飼っていいなら毎月○円家に入れるから!」
「じゃぁ、OK!!」
だって。
やはり世の中ゼニですね…。せちがらいわ。
(こんな母ですが、TVを見ては泣いたりするし、小さな虫も殺せないよな心優しい人ですよ)
そんな訳で猫嫌い2人の許可が下りました!
実家には他に父と姉と兄と弟と妹がおります(私を入れて8人の大家族です)が、みんな動物好きっぽいので大丈夫です。
さすがに5匹は無理なので頃合いを見て里親を募るからということで、玄以外の猫さんについてもOKが出ました。
あぁ、こんなに話しがうまくいくとは…。三時間くらい交渉して最終奥義 泣き落しを使うとこまで考えてたのに。
まぁいっか。
後は捕獲と引っ越し作戦を残すのみです…!
つづく