猫絵師めらの日常茶飯事時々日記

October, 2012
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PROFILE
猫絵師めら

昭和37年千葉県勝浦市生まれ。千葉県袖ヶ浦市在住。 猫絵師として描いたネコの数2000匹以上。友人の小説家久美沙織さんを筆頭に、直木賞作家の小池真理子さん、漫画家の成田美名子さん、中山星香さんなど著名人の愛猫の肖像画作品も多数製作。毎年、ネコの絵専門画廊銀座ボザール・ミュー、プランタン銀座他で個展、作品展を開催。創作活動のかたわら、銀座プランタン、読売カルチャー等の絵画スクールで、色鉛筆画教室の講師もしている。
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ハーブ&ドロシー
「ハーブ&ドロシー」という映画をご存知でしょうか?
日本では一昨年かな?に公開されました。

ありふれた郵便局員の夫・ハーブと図書館司書の妻・ドロシーが
約30年かけてコツコツ集めたのは、2000点以上のアート作品。
ふたりが作品を収集するときのルールは明解、
「自分たちの収入で買える値段であること」
「小さなアパートに収まるサイズであること」の二つだけ。
あとは気に入った作家を見つけては、せっせとアトリエに通い、
作家とコミュニケーションを取り、少しづつ作品を買い足していったのです。
慎ましい生活の中で約30年の歳月をかけてコツコツと買い集めた作品は、
いつしか20世紀のアート史に名を残す作家の名作ばかりに!
そんなふたりに、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼がやってきて……。
実話です。
DVDはAmazonとかで買えます。

ハーブ&ドロシー [DVD]
 
私は
「自分たちの収入で買える値段であること」
って基準はとても素敵かと。

一般的には日本では「有名な画家の作品」だから
展覧会が見たいとか
有名な画家で値段が上がりそうだから(投機目的で)
絵が買いたいとかいうのが多いのです。


私は画家になって以来、絵の値段があまり上がらないようにしてきました。
それは「お客さんが気軽に買える値段であること」を
目標にしているからです。
キャリアの割に絵が安すぎると言われることがよくあります。
実際安いです。
ぶっちゃけギャラリーも高い絵の方が売上も上がるし、
私も高く売れた方が収入が増えて生活も楽になります。
でも、気軽に買える値段に抑えたいのであえてあまり高くしないのです。


数年前から始めたメラノ美術館シリーズは、
名画のパロディってことで、洒落で絵の値段を上げてみました。
今までより1ケタ違います。
ところが絵が売れたんです。今まで無いくらいに。
私の心の奥底にちょっと疑問が芽生えました。
もしかして有名な画家だから、値段が上がるから欲しいんじゃないか?
って・・・
自分で言うのも何ですが猫絵の世界では私は有名らしいのです。

シドニーでの猫展参加は転機でした。
海外では「自分が好きな作品」だから見たい買いたいなんです。
たくさんの方が興味を持って下さり、他の作品ももっと見たいといって
くださるお客さんもたくさんいたそうです。
海外でははっきり言って無名です。
無名の画家に「自分が好きな作品」だから買ってくれたり、
興味を持って下さったことは嬉しい限りです。

ちょっと傲慢でした。
日本の私のお客さんも「自分が好きな作品」だから
見に来てくれるし、買ってくれるんです。
11月の個展作品もキャリアからすればやっぱりちょっと安いです。
でも見に来て損をさせない自信はあります。
たくさんのご来場をお待ちしています。
そうそう「ハーブ&ドロシー」の続編が来年公開になります。
現在、完成のためにまだ足りない製作資金、
そして日本で来年春の劇場公開を
実現するためにかかる、配給&宣伝費の調達のための
クラウドファンディングを始めているようです。
クラウドファンディングとは、インターネットを使って
大勢の支援者から小額を募り、アート、音楽、映画などのクリエイティブな
プロジェクトを実現するという、新しい資金調達とサポーター集めの方法です。
興味のある方はこちらから御覧ください。
 
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