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初外遊に込めた習氏の思惑
1国の首脳の外国訪問に政治的なメッセージが込められるのは当然だろう。まして初外遊となればメッセージ性は強い。

 中国の習近平国家主席は、就任後初めての外遊でロシアとアフリカ3カ国を訪れた。伝わって来るのは、米欧主導の国際経済秩序を揺さぶり、新たな秩序を生み出したいという意欲だ。

 胡錦濤前国家主席の初外遊先もロシアだった。国際問題で米欧に対抗して共闘する局面が多いうえに、習政権が唱える「海洋強国」の実現にはロシアとの関係安定が欠かせない事情がある。太平洋やインド洋での存在感を高めていくための戦略的な布石として、対ロ関係を重視しているわけだ。

 胡前主席はロシアの後、カザフスタンとモンゴルを訪れた。習主席がアフリカに向かったのは、主要な新興5カ国(BRICS)の首脳会議が南アフリカで開かれたためだが、同時に、中国外交の軸足が近隣諸国からグローバル規模に広がったからでもあろう。

 中国とアフリカ諸国の経済関係は急拡大しており、アフリカでは「中国製品がアフリカの製造業の発展をそこなっている」といった不満も出始めている。習主席は配慮する構えを示したが、今のところ具体策は乏しい。

 新たな国際経済秩序をめざす中国の思惑が端的に表れたのは、首脳会議で合意した「BRICS開発銀行」の設立計画だ。米欧の強い影響下にある世界銀行や国際通貨基金(IMF)を揺さぶり、その存在感を相対的に弱めようという狙いがうかがえる。

 IMFや世銀は途上国の経済実態への配慮や柔軟性を欠いているとの批判を浴びてきた。BRICS開銀がこうした問題の是正に役立てば意義は小さくない。

 ただ中国の対外援助はかねて不透明と指摘され、人権や環境への目配りも足りない。BRICS開銀が透明性の高いルールづくりを阻害したり、やみくもな経済開発を促したりする心配は拭いきれない。注視していく必要がある。
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