外国為替市場で個人の外国為替証拠金取引が一大勢力になりつつある。スポット取引では、構造的な円安要因の一つにも挙げられるほどだ。業界としては取引業者間の競争が激化しており、コストを削る体力勝負の様相となっている。取引業者の急成長ぶりが目立つ一方で、顧客獲得のための勧誘方法などで課題も指摘されており、コンプライアンス(法令順守)の徹底が業界の育成に欠かせない。 三省堂書店・神田本店では、外為証拠金取引に関する新刊書籍がここ数カ月間の売れ筋だ。投資関連では株式投資に関する書籍が最も売れているが、外為証拠金取引関連は「ビジネスものを扱うフロアでは毎週、必ずベスト5に入る状況が続いている」(同書店)という。30才代から50才代にかけての年齢層を中心に個人レベルでの為替取引がすそ野を広げている。
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