ある日、咲子とドードーの写真を見ながら、母がボソっと言いました。
「色白、七難隠す」
この場合、色白ではなく白毛なのですが・・・
そうなのです。私の撮り方が下手というのを差し引いても、確かに咲ちゃんはドードーに比べて写真の写りが悪いのです。そしてドードーは実物よりも可愛い・・・
咲子の受難はまだまだあります。毛が黒いので電気をつけずに部屋を歩くと、思わずしっぽを踏む確率が、ドードーの約10倍。わざとじゃありません。
そして、気配に気つかず、部屋に閉じ込められることも、ドードーより多いのです。
黒猫という理由以外にも、咲ちゃんはもと野良出身なので、生まれつき家猫のドードーに比べて、用心深く、気配がどこかひっそりしているのです。
なので当然、「病院」「薬」「シャンプー」これらの時にまっさきにつかまるのはドードーなのでした。