(小説風/笑)
真夜中の散歩道。 遠くの街の明かりがひとつまたふとつと消えていく
そんな様を眺めながら飼い主と犬は、
鼻歌交じりで闇の中に続く農道を歩く。
今日は 金曜日の夜だ。
そう、私たちが通るこのコースには、ある決まりがあった。
金曜日の夜には、必ずこのコースに車が停車している。
たとえ、吹雪だろうと、大雨だろうと、そして今日のように満天の星空でもだ。
飼い主と犬はその車が気になった。
何が気になったのか。
そこに車があるからではない。
その車の中にいる人物が、明らかに挙動不審だからだ。
「ニクリン、あれなんじゃろ
?」
「くぅ〜ん?
」
「明らかに挙動不審だよね
」
「ワンワン!!
」
「こ、こら、ほえるな!吠えるな!吼えるな!!
」
などとワイワイやっていると、
当然のごとく、その車にライトを浴びさせられた。
しかも、上向きライトだ。
おかげでこっちは毎回、しくじって警察に先回りされた強盗犯になった気持ちになる。
毎週、毎回。
懲りないのは飼い主
とその車
どっちだ競争
。
それは カツプル にゃ!
だ〜から!
そいつは絶対 カップル にゃ!!
皆さんもそう思いますか?
それならそうと、コースを変えようかな……(弱気)