今日はマジメな話です。
正直なところ、人間は猫に対してどんな事をすればいいのかな…という事をまた考えてしまいました。
見た人も居るかもしれませんが、昨日NHKの番組で猫の迷惑行為をどうするかというのがありましたね。
犬なんかと比べて猫を飼っている人は近所からの眼が冷ややかだという話は良く言われます。私の住んでいるマンションも、飼い猫なのに外に出している人がいて、結構トラブルが多いです。今はペットの会というものに強制的に入らされて、いったん落ち着きましたが。
しかしうちのペットの会というのはどうも活動が不思議で、マンションの敷地内にある犬の糞などの掃除なんですね。うちは猫しか飼ってないよ、というのはダメ。で、この犬の糞だってマンションの敷地を散歩コースとして利用する他人が捨てていったものも含まれていて、正直納得が行かないわけです。
だからうちのペットの会は機能を果たしていません。
外に猫を出しているという苦情に対しても特に対策をとらず、犬のしつけなどに関しても放ったらかしです。あるだけで安心…ってことなんでしょうね
この番組を見ていて思ったのは、お困りご近所の方たちはどうも猫を、犬よりも飼いやすいし、タダで手に入るから飼っているんじゃないかという気がしなくてなりませんでした。
外に出て行って欲しい、でも外で迷惑をかけないで欲しい
そうのたまった飼い主様には、正直唖然とさせられました。
あと、対策を提示されても反対してしまう方。
何をしてもダメだったと言っていましたし、実際飼い難い性格の子っています。けど、なんというか、その方には本当に一つの命を保護するという意識があるのかな、とちょっと思ってしまうほど消極的な印象を受けました。
「完全室内飼いなんて、人間の都合じゃないですか」
と、もっともな事をおっしゃっている方もいましたが、ならば
「動物を飼う事自体が人間の都合じゃないのか」
という考えもあるだろうと思うのです。
車に轢かれて死んでしまう猫や、心無い人に手足を切られた猫、モデルガンの的にされる猫…。
おまけに、猫エイズや猫風邪も最近どんどん拡がっていると報告もあるそうです。
砂漠の乾燥した暑い地域にいた猫にとって、日本の冬は決して住み易い所ではありません。安住の地があればやっぱり猫だって其処にいたいと思うんじゃないでしょうか。
人間の都合で飼いならされ、連れて来られた彼らを、今度は「自由こそが猫の性」といって外に放り出す事こそ、私は自分勝手だと思います。
こんな動物の住み難い街に自由に遊んでおいでと窓を開けるのは、死にに行けと言うのと同じなのではないでしょうか…
あるいはそれこそが人間の、というか私の独りよがりな思い込みなのかもしれません。
それでも、温かい部屋で無防備に眠る彼らと、雪舞う道の片隅で寒さに耐える猫たちを比べてしまうと、私は完全室内飼いに気持ちが傾いてしまうわけです……。
人にいじめられ続けて荒んだ目をした野良猫を、本当に自由でいい生活を送っているな、と思えるでしょうか。