それは弟が学校の写生会で行った某公園。
まだ小さな子猫の兄弟達が箱に入れられて捨てられていました。
弟のクラスメート達が次々に品定めをして子猫を拾っていき、最後に残ったのがサリー。
子供達はそれぞれこっそりカバンに隠して連れ帰ったそうです。
良く先生達に見つからなかったなぁ・・・。
弟は帰るとさっそく母に飼ってもいいか相談。
父が了承したら飼っても良いことになりましたが、まだ家が新築だったこともあり却下。
すぐに捨てて来いと怒られて泣きながら捨てに行ったとのこと。
そんな話しを帰宅した私は母に聞いて、飼いたかったのにと残念に思ったものです。
翌日だか、翌々日だったか学校から帰宅すると家がざわざわしています。
何事かと思ったら小さな子猫を囲んで大騒ぎ。
ミルクをこっそり家から持って行く弟に気づいた母が問いただすと、
父に怒られて捨てに行ったはずの弟は捨てることができず、家の近くに隠してミルクをこっそりあげてたそうです。
そんな弟の行動に父母も降参。
ちゃんと面倒をみれば飼っても良いということになったそうです。
弟のうれしそうな顔と、手のひらに乗ってしまうちっちゃな子猫。
私もおそるおそる手に乗せてみました。
ちっちゃなちっちゃなぬいぐるみみたいな子猫。
みゃーみゃー泣いているのが不思議でした。
あれから22年。
後で弟が「もっとかわいい猫がいたけど取られちゃって・・・」と言っていましたが、サリーを拾ってきてくれてありがとう。
あの時一緒に捨てられていた兄弟猫たちはその後幸せに暮らしたのでしょうか?