メス猫の初めての発情は一般的に生後6〜8ヶ月の間にやってきます。発情後3、4日が交配適期です。排卵は交尾の刺激により誘発され、発情中に交尾をすれば4、5日で発情は終わります。

妊娠すると発情行動が止まり、63〜67日の妊娠期間で出産しますが、まれに流産や難産、早産などの異常分娩が起こります。
流産の原因は細菌・ウイルス、原虫の感染などの二次的なものをはじめ、染色体異常や母猫の栄養不良、ストレス、黄体機能の低下などが考えられます。難産の場合は、獣医師の判断で帝王切開を行うことがあります。
子宮退縮不全…分娩後の子宮の収縮が悪く、出血が続く病気です。猫は分娩後に陰部よりおりものが続くことはないので、3週間以上続くときは子宮退縮不全か、子宮内膜炎が疑われますので、獣医師に診てもらいましょう。
乳腺炎…猫のお乳が出にくい欝乳炎に、外傷や細菌の感染が伴うと発症します。乳汁は粘々としたものになり、血液や海が混じって黄色や茶褐色に変化します。
乳腺は硬く熱を帯びており、痛みや発熱、倦怠感などから子猫の世話をしないようになります。重症の場合は外科的な処置が必要となります。子猫は人口哺乳に切り替え、母親は獣医師による治療が必要です。