1歳になっても、他の我が家のﾆｬﾝｽﾞに比べて
とっても小さい、ちび。
病院の検査では、ｳｲﾙｽの病気があるかも？と。
遺伝によるもので、ｴｲｽﾞとは違う病気がある。
そう言われていました。
たびたび熱を出したり、お腹壊したり。
でも元気にしていました。
そしてちびは、今まで出会った猫の中で、
私の中ではものすごく大きな存在でした。
私はちびが産まれたころに、精神的な病気を患い、
仕事を辞めて家で療養していました。
そんな私を3匹の兄弟子猫と我が家のワンニャンズ。
とっても癒してくれました。
ちびはもともと、甘えんぼで、子猫の時から
「この子はノラは無理っぽいなぁ・・・」って思っていました。
1匹だけになった、ちびは、変わらず甘えんぼ。
すぐに鳴くし、人にくっついていないと眠れないし。
でも、ものすごく優しい心と温かいものを持っている子。
私に元気をたくさん分けてくれました。
本当にたくさんの愛情を、私にくれました。
今年の8月。
相変わらずの毎日。私は少しずつ元気になって、
ちびも、ほとんど病気をしなくて。
8月の3日。
ちびが朝に私の部屋にやってきました。
『にゃーん』と鳴いて、出て行きました。
夕方。外でちびが歩いてるのを母が見て、
「ちび、こっちにきなよー！」って言ったけれど、
ちびは振り向いて、また歩いて行きました。
私はナナの散歩に。
道路の真ん中で一瞬止まったナナ。
「どうした？早く渡るよ！」と言って、そこを離れました。
姉が仕事から帰って来ました。
青い顔をして、「ちびは？」って聞きました。
「あ、帰ってきてないねー。」と。姉は・・・・・・・・
「道路で轢かれている猫がいたの・・・」と言いました。
それから。私は必死でちびの名を叫びながら、その場所へ。
道路の真ん中で何かが倒れている。
走って走って、見ました。ちびでした。
車がちびをよけて走る間を私は、ちびを抱えて道路わきへ。
「ちび・・・ちび・・・」それしか言葉が出ない。
私の斜め前に車が停まり、おばさんが出てきてくれて。
「あなたの猫ちゃん？かわいそうに・・・うちにもいるのよ。猫。」
そう言って、一緒に泣いて、新聞紙にちびを包んでくれました。
車で乗っけてってあげるよ。って言ってくれたんだけど、
すごく近いので「大丈夫です。近いから。」と。
2人で無言でうなずき、ありがとうと言って別れました。
家に帰り、ダンボールの箱にお気に入りのタオルとおもちゃ。
それと見ず知らずのおばさんからの新聞紙。
次の日、お骨になってちびは帰って来ました。
ちびの朝に鳴いた『にゃーん』が今も耳に残っています。
ちびの分まで、私は早く元気になって、生きていこうと思います。
ちび・・・。本当にありがとう。
ちゃこちゃん。
です。
