家事参加についての考察で、興味深い理論がある。

Cynthia(1987)では，家族のライフコースの変化が夫の家事参加に影響を及ぼしていると考えられている。

この研究では，家族のライフコースを，40歳以下で子どもがいない，第1子が3歳以下，第1子が4歳から6歳，第1子が7歳から13歳，第1子が14歳から20歳，子どもは独立したが夫は65歳で働いている，夫が65歳以下で退職している，の7段階に分けて夫の家事時時間の変化が分析されている。

結果として，子どものいない夫と仕事を定年退職した夫は家事参加が増加し，子どもがいる夫は家事参加が減少しているというのであるが、さてこれはどこまで有力視されているのだろうか。。

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男性の家事参加についての続き。

この参加の原因となる独立変数に関しては，仮説をもとに家事の量，時間的余裕，絶対的資源，相対的資源，性別役割分業観を示すイデオロギー，ワークライフバランスによる６つの視点に大別し，それぞれの視点に基づく独立変数が決定されている。

まず，家事の量は妻の母親との同居ダミー（該当している回答を1，それ以外の回答を0と区別した変数をダミー変数という）が使われており，時間的余裕は妻の場合は就労形態を，夫の場合は夫の１日の平均労働時間が独立変数として利用されている。

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男性の家事参加に関してある調査がある。

洗濯には3倍及び夕食の準備には2倍の重み付けをし，3変数を合成し対数化した従属変数が使用されている。

なお，この対数化した合成変数を用いる場合には重回帰分析が行われている。

さらに，今度は得点を「全くしない」を0点，「たまにする」を1点，「ときどきする」を2点，「半分程度する」を1点，「たいていする」を4点とし，5段階の回答を合計して夫の家事参加の合成変数が作成されている。

得点内容を変化させた理由は，この合成変数を用いてTobit分析を行うためであるという。

なお，この研究で使用する分析方法に関しては後ほど説明が行われている。

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