龍之介が戻ってきてからもとっても仲が良かった。
それなのに・・・どうしてこんなことになってしまったのか。
なんで・・・なんで・・・
なんで、今はそんなに仲が悪いんだ〜〜〜!!!
一触即発状態。
寄ると触ると喧嘩する。特にこの2匹。龍之介はほとんど傍観者。
徐々にというより急に仲が悪くなったような気がする。
キジ亡きあと一抹の不安はあったのだが、この子たちは仲がいいしね
と、たかをくくっていたのだが甘かった。
いきなり戦国時代に突入である。
そんなに激しい争いにはならないが
お互いが嫌がっているのがはっきりわかる。
龍之介は政権争いには興味はないが
時々火の粉が飛んでくるので油断できない。
勝手にやっとけ、と思っていたのだが、
人様にも多大なる影響を与えるようになってしまった。
そう、マーキングである。
去勢すれば9割くらいマーキングしなくなるという。
それなのに・・・
残りの1割に何故3匹全員入るのだ!!!
宝くじだって当たらないっちゅーのに!!!
一時期ほんとにひどい時があって、
「こいつら全員外猫にしちゃおうかな・・・」
と本気で考えたことがあった。
床の間の壁に縦線3本発見したときには泣きそうになりましたよ。
おそらく、トラかレオがまず一発放ち、それを発見したどちらかが
「こんな臭い消してやる〜〜!!」とその横に放ち、
そして龍之介が「じゃあ、ボクも」と放ったに違いない。
ふ・・・信じられない。
それからというもの、家に帰るとまず匂いの点検をするようになってしまった。
夜勤で家を空けた時なんて帰るのが怖かったなぁ・・・。
しかも、強烈な臭いを放っているのにジジイは気付きもしない。
「ぎゃー!」とか「ひーっ!」とか叫んでいると
「どがんした?」と平気な顔で聞いてくる。
この臭いに気づかないの? マジ?・・・
マーキングをするのは愛情不足であることも考えられるという。
一番ひどかったのはミルクを保護した時だ。
あまりのミルクの粗相の悪さにめまいを覚えながら
私はミルクに付きっきりだったのだ。
あの時はミルクに泣かされ、坊ちゃんたちには打ちのめされ
ええ・・・散々でした・・・。
今ではマーキングもだいぶおさまり、ここ数か月あの臭いは嗅いでいない。
しかし、相変わらず坊ちゃんたちは仲が悪い。
時の流れって無常・・・
もうこんな風に仲良く一緒にいる姿を見ることはたぶんないのね・・・。