ブログを休んで早2ヶ月。皆様いかがお過ごしでしょうか。 筆記試験もとっくに終わり、ようやく一昨日合否通知がやってまいりました。 無事に第一関門突破いたしました。 ちんたらちんたらやっていても心は必死だったので非常に嬉しゅうございます。 思わず家の中で小躍りしてしまいました。 しかし、今回一緒に受けた人が私以外筆記で散ってしまったのでうかつには喜べない。 嫌なパターンで通過してしまった。 だが、ここまできたら前進あるのみ、あの勉強をまた来年もやるのかと思うと、そんな情熱私にはもうない。
さて、本題。 私は数日前、一匹の子犬を看取った。
最近家の中に洗濯物を乾すので裏の洗濯物干し場にはあまり行くことはなかったのだが、 座布団が一枚汚れており、それを小太郎くんにあげようと裏に行くと、そこに黒い子犬がうずくまっていたのだ。生後3か月ほどだろうか。 私を見ると、少し唸り声をあげ逃げようとする。 しかし、後ろ足がきかない状態で動くこともままならない。 小太郎もそばでじっと見ている。 エサをあげるとどうにか食べるが衰弱しているのははっきりわかった。 ここ数日、華と小太郎が夜になると吠えていることがあった。 この子が近くにいたのではないのか。
私の中にどうしよう・・・という思いがわき起こる。 この子を保護したら犬が3匹に・・・。 きつい、それはきつい。
しかし、目の前で衰弱しうずくまっているこの子を見捨てることなんてできない。
私はこの子を連れてすぐさま病院へと走った。
先生に理由を話し診てもらう。 後ろ足が利かないのは衰弱が激しいから。助かる可能性もあるが今日のうちに命を落とす可能性もある。 とりあえず預けてみますか?と聞かれ、私は助かる可能性に賭けた。 縁があって我が家にきたのだ。頑張ってみろ。
4日経ち、病院に行ってみたが、その子の状態は変わっていない。 思ったよりも衰弱が激しく治療という治療ができないと先生は言った。 体力が回復しなければワクチンも打てない。 今できることはこまめに食事と水を与えるだけだと。 それでも亡くなる可能性はあると。 ここでも自宅でもできることは同じなら連れて帰ると私は言った。 4日入院したにもかかわらず、先生の提示した金額は安い。 試供品のドッグフードにエサ、目薬までくれた。 先生、ありがとうございます。
この子と過ごせたのはそれからたった1日。 御飯は思ったよりも食べたが、もう自力で頭をあげることもできなかったのだ。 頑張れ、頑張れ。ずっと言い続けた。 次の日のお昼、御飯をあげようとすると、少しだけ頭をあげてゆっくりと食べる。 「おお!!」 と喜んだのもつかの間、突然呼吸が荒くなりぐったりとなった。 本当に一瞬の出来事だった。 大きく呼吸を3回して、そして動かなくなった。 名前もつけてやれなかったこの子は天に還ったのだ。 その子を抱いてオイオイ泣いた。 もう少し早く気付いていたら。 華たちが吠えている時に探していたら。 食べるものもなく、あの凍えるような寒い夜をこの子は何日過ごしたのだろう。 考えるほどに可哀そうで、救ってやれなかったことを何度も詫びた。
誰かが拾ってくれるだろうと捨てる輩がいる。 捨てることは殺すことと同じことだ。 こんな小さい子がどうやって食べ物を見るけるのだ。どうやって生きていくのだ。 誰かの目にとまり、保護されるなんて奇跡に近い。 誰の目にも触れられず、泣き叫ぶ声も届かずにひっそりと天に還って行く子達はたくさんいる。
生まれてくる子の面倒を見れないのなら、なぜ避妊去勢をしないのか。 自分の家で飼っている子は可愛くて、生まれてくる子は可愛くないのか。 本当に理解できない。
今あの子は我が家の裏庭に眠っている。 「死んじゃったよ・・・」とジジイに言うと無言でお墓を作っていた。 一緒にいたのはたった2日。 それでも情は沸くし、心も痛い。 どうか次に生まれ変わった時には心優しき飼い主と出会えることができますように。
|