至福の時間。それは休日の朝。
ぼんやりと目が覚めて、「ああ、今日休みだからもっと寝てられるんだわ〜」
と再び眠りに落ちていく瞬間。
嗚呼、しあわせ・・・。
そんな私に忍び寄る影。
「ご飯まだ食べてないよね」
このおなご。ジュリである。
休日の朝は私とジュリとの静かな攻防戦から始まる。
前にも書いたが私はほっとけば11時くらいまで平気で寝れる。
たまの休日、惰眠を貪ったっていいではないか。
しかし腹が減っているジュリにはそういうわけにはいかない。
仕事の日ですら目覚ましネコとして活躍しているネコだ。
日が昇っても死んだように寝ている私に業を煮やし攻撃をしかけてくる。
「いつまで寝てんのよ〜!ご飯の時間でしょ〜!!早く起きなさいよ〜!!」
こだまするくらい耳元でにゃんにゃん鳴く。
しかし、これくらいで起きるワタクシではない。人間様をなめるなよ。
右を向き、左を向きとジュリの攻撃をかわす。
しかし敵もさるもの、私に合わせて移動する。
顔中舐めまくり、爪たてまくり。私の体は傷だらけ。
すでにその時間クーラーのタイマーは切れている。なので暑い。
最終的には私にべったり張り付き不快指数を上げてくれる。
「・・・わかったよ」
結局根負けして9時くらいにはのそのそと台所へ行く。
そしてまた二度寝するのだ。
「ふい〜、食った食った。」
この暑さにも負けず食欲は落ちない。それどころか他のネコのご飯を横取りする始末。
ジュリよ、なぜそんなに元気なのだ。
満腹になったらなったで適当なところで転がって過ごしている。
夏バテという言葉を知らないオンナ。
そして、起きたら起きたで今度はこのオトコが「遊んでくれよ〜」と待ち構えている。
私の休日に穏やかな目覚めはあり得ない。