ある日の休日、玄関の掃除をしていると、「あお〜ん、あお〜ん」という声が聞こえてきた。
これはレオの「遊んで〜」という声だ。
私はここにいるし、ジジイも茶の間にいる。誰に言っているのだ?と見てみると、
わかるでしょうか。ヘビがヘビがレオの頭上にいるんですよ。
これはアオダイショウ。毒のないおとなしいヘビだ。
「げげげっ!!!」
いくらおとなしくてもヘビは苦手。
欲しい・・・このにょろにょろしたものが欲しい。
「レオ、いらんことしないの。そっとしておいてやれ」
そんな私の言葉も生きたおもちゃを目の前にしたレオには届かない。
何度もパンチを放つが当然届かない。
わかりづらいかもしれないがこのヘビ、じつはかなり大きい。
アップの写真もあったのだが、あまりにリアル過ぎて止めた。
ヘビに手が届かないレオは今度は木を叩き始めた。
それでもダメなら今度は木をゆする。
レオたんあったまいい〜。
などと感心している場合ではない。
ヘビは「冗談じゃねえよ」とするすると上に登り始める。
しかし、これがヘビの運のつき。
この木はかなりしなるのである。
ひゅううん。ヘビ地上に着地。
ああ、ばか・・・。
そこへトラが乱入。
そしてジュリとりんりんもヘビに気付いてしまった。
まさしく四方をぐるりと囲まれてしまったのである。
ヘビ、絶体絶命。
にするわけにもいかないので、ジジイに応援を要請。
へらへら笑いながら、4対1の攻防を観戦していたが
「ほれ、とっとと逃げろ」とヘビを追い立て逃がしていた。
アオダイショウは家を守るヘビ、別名「屋敷丸」。
一軒一軒、床下に大きな屋敷丸が住んでいてその家を守っていると
昔から聞かされてきた。
あの子がこの家の屋敷丸なら、「こんなとこもういられないわっ!」って
出ていったかも・・・。戻っておいで〜。
ここらへんはアオダイショウも多いが、マムシも多い。
私は小学生の時、マムシに噛まれたことがある。
当時、我が家で食べる分だけ米を作っていた。
田んぼは山の中。
機械も入らず、田植えから稲刈り、脱穀まで全て手作業。
懐かしいわ〜。二度とやりたくないけど。
刈った稲を乾かし、一つにまとめようとした時、右手にちくりと痛みが走った。
なんだ??
と、右手を上げると、ぷら〜んとヘビがぶら下がっていたのだ。
「ぎゃ〜〜!!!」
右手をぶんぶん振り回しヘビを落とした。
父親が「噛まれたのか?!」と聞いてきて、私はとっさに
「噛まれてない!!」
と答えた。何故だかわからない。
しかし、ぽたぽたと血が流れ出し
「いや、噛まれた、噛まれた〜〜!!!」とパニックになってしまった。
父親はすぐに傷口から毒を吸出し、噛まれた中指の付け根と
右手首をきつく縛った。
そして作業は中断、病院へと向かったのである。
トラクターで。
その病院、車で行けば5,6分で着く。
それをてけてけてけとトラクターで走るのである。
子供心に「・・・何故車じゃないのだ」と思った記憶がある。
痛かったかどうか覚えていないが、トラクターに揺られている間に
右手がグローブのように腫れてきたのを覚えている。
マムシに噛まれると後遺症が残ると言うが
私の場合たいしたことはない。
噛まれた指がまっすぐ伸びにくかったり、中指だけが
冷たくなり感覚がなくなることはあるが、別に問題はない。
18歳までにまた噛まれたら今度は助からないよ
と言われたが、その年齢はとっくの昔に通り越してしまった。
あの、にょろにょろしたもの〜・・・zzz
余談だが、昨日りんりんは生きたねずみを捕まえてきた。
とりあえず褒めてねずみは逃がしてあげました。