このたび我が家の坊ちゃんズはオカマになった。
そのトップバッターが龍之介である。
オカマになった龍之介。
キジがいなくなり同い年3匹が並んでしまった。
上がいるうちは問題ない。いくらキジがボーっとしたオトコでも
やはりこの3匹がキジに勝つことはできなかった。
ちゃんと縦社会が出来ていたのである。
まだまだガキンチョだと思っていたのだが、キジがいなくなったことでこの3匹の行動にちょっとした変化が表れはじめた。
まず龍之介がスプレー行為をし始めた。
オスネコならば覚悟しなければならないことだろう。
しかし、キジもジロウも家の中では決してしなかった。
それなのにこの若造は・・・。
そしてトラと龍之介の間にも微妙な空気が流れはじめたのだ。
遊んでいるのか?と思っていると2匹が見つめあい、
トラは尻尾をぶんぶん振っている。
明らかに険悪なムード。
よく観察していると、トラの方が龍之介にケンカを売っているっぽい。
やる気満々のトラに対して龍之介はいつも冷静。
それでも売られたケンカは買う。
険悪なムード。
いつも私が止めに入るので大きなケンカになったことはないのだが、
一度取っ組み合いになってしまったことがある。
その時もトラの方からしかけた。
過去に私はトラのことを「大物」と書き、龍之介のことを「ただ者ではない」と書いた。
ただ者ではない方が強かった。
冬場に入りぶくぶくと太り始めた龍之介。
トラがいくら「あお〜ん、ふぉ〜ん」とサイレンを鳴らしても、冷静沈着にトラの動向を見ている。
どう見ても「龍ちゃん優勢」という感じだった。
じつはこの後、トラは1週間行方不明になったのだ。
私がいない間に大きなケンカになってしまい、とうとうトラが負けて出て行ってしまったのだと思った。
こんなことなら、とっととタマ取ってりゃ良かったと悔やんだ。
しかし、トラちゃんは無事戻ってきた。
どこで何をしていたのか定かではない。
そして3匹揃ったところでタマ取りを決行したのである。
病院から帰った龍之介は、よほど怖かったのか食事の時以外はあんまり乗ってこないのに膝の上に乗りたがった。
ちょっと用事で龍之介を膝から降ろしても、よろよろしながら後を追ってくる。
1日目はそりゃーもう甘えん坊だった。ちょっとびっくりするぐらい。
避妊去勢をすると性格が変わると言われている。
特に目立って変わったとは思わないが、以前よりネコじゃらしに反応するようになった。
微妙な関係だったトラとも毎日追いかけっこをしながら廊下の傷を増やしてくれている。
先生は龍之介を見た時、「でかいですね〜」と感心したように言った。
引き取りに行った時も、「体もでかいですが、タマもでかかったです」と言った。
去勢するとこれまた太るんだそうな。
ジュリのこともあるので気をつけなければ。