ね〜、さくら。
君は覚えているかい?
初めて1階へ降りたことを…
君の住まいは我が家の3階で、僕の部屋で住んでいる。
扉を開けてあげないことには、君は部屋の外へ出ることができない。
だけど、我が家に着てから初めて、君は自分の足で外の世界へ踏み出した。
最初は3階にある風呂場に向かったんだよ。
『おお!外の世界はこんなものがあるのか!』
なんて思ったかどうかはわからないけど、目を丸々させて物珍しいそうに徘徊していたよね。
『お風呂に入る時はそこで体を洗うんだよ。』
と解説してあげたんだけど、当然言ってる意味ってわからないよね?
まだお風呂に入ったことなかっただけに、その後は恐怖の場所になるなんて思いもよらなかっただろうね。
続く…