
近寄って覗くと、
あやつは完璧な
パニック&興奮状態に
陥ってて、
狭い捕獲器の中で
フーフー言いながら
おいらのことを威嚇しやがる。
「ばかやろう。おまいはいったいなに興奮してんだ?」
「ほんまにまだ自分の飼い主がわからんのか?」
「ったく、さんざん心配かけやがって。」
・・・・まだまだおいらは冷静だ。
どうも例の家電量販店の餌場以来
おいらは妙にクールなキャラになってしまってて、
おかげで本物語もそれ以来、
いまいち盛り上がりに欠けるつまんないものになりつつあるが、
とは言っても、
これはもうどうしようもない事実なんで
おいらとしても如何ともしがたいのら。
「ま、とりあえずは無事でほんとによかったよ。」
そしておいらは、保護したのが間違いなく
自分のにゃんこだということを確認すると、
まずは嫁さんに報告 → 電話の向こうで泣いてた。
次に探偵さんに報告 → おめでとうございますと言われた。
「ホントにありがとうございます。」
「これからやることがいろいろあるんで、いったん切ります。」
「詳しいことはのちほどメールで送ります。」
そう言って電話をしまうとおいらは、
あやつの入った捕獲器を
「よいしょっ!」と持ち上げて、
(いつまでもフーフーうるせーぞ、おまいはっ!)
さあ、約束通り、
あのおばちゃんに
・・・・にゃんこを見せに行かなきゃ!

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