今回のぬりえ本は、最初は元になる絵を提供するだけの予定でした。色のついていない、いわゆる「ぬりえ」部分は、編集さんも外注で考えていたようです。しかし、見本に上がってきたマックで作ったという「ぬりえ」をみて、編集さんはアタマを抱えたそうです。あまりにもイメージとかけ離れていたらしいのです(私は見てないのですが)
そうなんです。実は絵というのは複雑な要素が絡み合って出来ているので、CGでアウトラインをなぞっただけでは、まったく別の絵になってしまうのです。
仕事に入る前に、何冊か今まで出版されているぬりえ本を見てみましたが、ほとんどが単にアウトライン化したものでした。(これじゃあ描けないよ〜)そう思ってたので、編集さんに頼まれてもいないのに、原画と平行して「ぬりえ」を何枚か作りました。で、使わなくてもいいけど見本です。と、渡した所、前述の事もあって採用された訳です。もっとも、おかげで仕事が増えてしまい(原画よりぬりえの方がむしろ面倒…)自分が大変な思いをしたのですが、満足のいく、「ぬりえ」作品になったと思います。
ちなみに、私が本のタイトルとかつけると「スーパーぬりえ」みたいの考えちゃうので、そのあたりは全面的に編集さんにお任せしました。私が何も注文つけないので、編集さんは逆にプレッシャーになっちゃったみたいです。ごめんなさい。