猛獣ちゃんは噛みます。
本気で。
しかも奥歯で。
人の指をがぶりと。
力を込めて。
噛み締めるその力が、愛情に転化されるとでも思ってるのか。
まるで、スルメを噛み千切らんとばかりに本気で噛みます。
遠慮はありません。
今まで幾度も噛まれて。
血が出ています。
其れを許す飼い主の馬鹿さ加減はさて置いて。
このままではいけないと。
最近、ちょっと躾ける事にしました。
その躾け方法は。
ハムラビ法典です。
ええ、法典です。
目には目を。
歯に歯を。
ですよ。
噛まれたら噛み返すのです。
噛んだら痛い事を、その身でもって知ることとなるのです。
遠慮はしません。
なんせ、こちらは出血してるのですから。
法的にはあんた、傷害罪ですよ。
あいにく猫を罰する法はありません。
だから訴えることもできません。
なので噛み返して教えるのです。
猛獣「・・・ガブリ」アウチ!
また、噛みやがりましたね。
こっちも負けずに・・ガブリ。
猛獣「!!」ふふふ。
人間様を甘く見ないでもらいたい。
猛獣「ガブガブガブ」あたたたた。
ごめん。
もう噛まないから噛まないで。
そんな毎日。