「グラスホッパー」 伊坂 幸太郎 著
グラスホッパーとはバッタのこと。
バッタは増えすぎると茶色い凶暴な変種が発生するらしい。
そいつらは、普通のバッタよりも凶暴で、共食いしたり、
周りの食料を食い漁り移動する。
人間も増えすぎている。
食物連鎖のピラミッドのバランスを
修復不可能なくらいに壊している。
こんなに密集して生活している生物も珍しい。
物語は、そんな人間社会の裏で生まれた変種達の物語。
生まれるべくして生まれた人種(人生)。
殺し屋、自殺屋、押し屋、、、物騒な連中だけど、
現代社会には本当に実在しているという
うわさを聞いたことがあります。
しかも報酬は、数十万とか数百万とか、でも高額でも300万円とか。
この作者の作品は乾いています。
そして最後に、わずかな希望を残してくれます。
最近は「死神の精度」が映画化されるそうで、注目している作家の一人です。