「赤い指」
東野 圭吾 著
少女を殺害した息子と自分達を守るため、
証拠を隠蔽しようと、良心の呵責に
押しつぶされそうになりながらも、
必死で工作する夫婦が主軸の物語です。
しかし物語の本質は、
高齢化社会での老人介護、
そして、親と子の在り方にあります。
あいかわらず完成度の高い東野作品で
最初、本筋とは関係なさそうなエピソードが
最後に納得いくものとなります。
本当にこの人は直木賞を取るのが遅すぎましたね。